東京見聞録 (講談社文庫 は 36-2)
東京見聞録 (講談社文庫 は 36-2) / 感想・レビュー
TSUBASA
1990年代初頭の東京。華々しい観光地だけでなく一風変わった街へも出没する原田宗典氏の見聞録。文体が物凄く昭和のオジサンくさいのが妙におかしかったのはさておき、電気街の秋葉原とかアメージング・スクエアの千住とかギリギリ知ってる頃の風景が思い起こされた。いや、渋谷円山町とか新宿二丁目とか当然知らんけど。下世話な話が多かったのは掲載紙がホットドッグプレスだったからなのか。
2021/11/24
多喜夢
出版から30年、大きく変わった東京とまったく変わらない東京と。著者とは同世代だが、当時はまったくこの作家、知らなかった。ホットドッグ・プレスとも縁がなかったなぁ。でも共感するところが多く、懐かしくもあり、笑えました。
2022/06/21
ウエノ
自分が東京を好きな理由は地方の田舎育ちでミーハーだからなんだと思っていたが、それだけじゃなく、わかりにくい・理解出来ない街だからなんだろうなと思った
2016/01/03
まこっさん
20年以上も前、自分が生まれた頃の本だが、街の雰囲気や性格はそんなに変わるものでもないんだなとしみじみ。原田さんが訪れる何だかよくわからない場所の数々は、東京という大都市にあふれる多種多様な人間の欲望がつくりだしたものであるとも言える。そんなよくわからない場所をたまには覗いてみるのも面白いかもしれない。そんな気にさせてくれる本だ。
2014/01/08
カンパネルラ
東京のいくつかの場所を取材した原田らしいエッセイ。原田が31歳とのことなので、結構古い作品だと思う。ホットドックプレスの連載からの文庫化。秋葉原と香港を結び付けた所は同感
2004/05/06
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