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降りしきる (講談社文庫 き 26-2)

降りしきる (講談社文庫 き 26-2)

降りしきる (講談社文庫 き 26-2)

作家
北原亞以子
出版社
講談社
発売日
1995-09-01
ISBN
9784062630528
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降りしきる (講談社文庫 き 26-2) / 感想・レビュー

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真理そら

再読。表題作(芹沢鴨の女・お梅の話)に登場する土方さんの涙が印象的で周期的に読み返している。

2018/03/21

kaoriction@感想は気まぐれに

一瞬の光。一瞬の生。そこに、その時代に生きた証。その一瞬のために生きる人生と、その一瞬のために狂わされる人生と。時代に翻弄される一瞬の数々。幕末から明治にかけて、時の激流に浮き沈みする男女の哀歓を描く、処女作『粉雪舞う』を含んだ七つの名作短編集。北原さんの出発点となった処女作を読めて良かった。表題作『降りしきる』が一番好き。芹沢鴨も武骨な感じがなかなか良いが、やっぱり土方歳三が…カッコイイ。お梅とのもどかしいやり取り。お梅は、その「一瞬」があったからこそ、生きて幸せだったのだろう。『証』、『満開の時』も◎

2013/08/03

KEI

読友さんのコメントに惹かれて、作者2冊目。表題作を含めて7編の短編集。幕末の騒々しさの中で暮らす人々の姿や心模様が見事に描かれていた。芹沢鴨の暗殺を題材にした「降りしきる」は、一緒に殺された女・うめの視線で新鮮だった。かつての大河ドラマでうめを演じた鈴木京香さんの艶のある演技と重なった。「証」、「たかが六里」の優しさも心に沁みる。「粉雪舞う」は嫌われ者の下っ引き清次の孤独が浮き彫りにされて哀しい。

2016/04/18

ウッチー

7編の短編集であったが、表題となっている「降りしきる」芹沢鴨の女お梅目線の話。芹沢暗殺に纏わる名場面であるが、土方の思いが交錯する。 その他「たかが六里」の人情話、「粉雪舞う」の悲壮漂う話も良かった。 作者の時代小説、いいですね!

2019/10/19

おか

北原亞以子さん 私は 彼女の描く 市井の 普通の人々の織りなすこの情感が好きです。今回も何度目かの読了、でも 飽きないんですよ 笑 結末も 殆ど覚えているのにね^_^ 「降りしきる」は表題作を含めて7つの短編集。表題作は 新選組の芹沢鴨の女が 鴨と一緒に土方に誤って切られてしまう その時の土方の驚きと 女の哀れさに惹きつけられる。「証」も良い、短い命を 絵の中に生きた証として残したい娘と絵師の話。「たかが六里」も良い話です。全部 お勧め 笑

2016/02/27

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