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天狼星 3 (講談社文庫 く 2-22)

天狼星 3 (講談社文庫 く 2-22)

天狼星 3 (講談社文庫 く 2-22)

作家
栗本薫
出版社
講談社
発売日
1996-03-01
ISBN
9784062631921
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天狼星 3 (講談社文庫 く 2-22) / 感想・レビュー

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セウテス

天狼星三部作完結編。ついに伊集院大介とシリウスの闘いに、決着がつきます。前編より一年後北海道の山奥の旅館に、謎の老人と絶世の美女が表れる。話は続いているのだが、語り手は母親を惨殺された過去を持つ少年、竜崎晶に代わる。彼と暴走族あしゅらの兄弘志を中心に、幻想的な雰囲気の中ある日突然、日常が壊されてしまうサスペンスを描いている。伊集院大介がシリウスを追ってフランスに渡り、胡蝶を取り戻す話は語られておらず、何故この様なプロセスにしたのか疑問が残る。ラストは息つく間の無い迫力ある筆運びで、一騎の終演は圧巻である。

2015/12/29

カナン

三部作完結。北海道の鄙びた温泉街に突然現れた謎の老人と絶世の美女。凄惨な過去を持つ晶少年の視点で展開していく前作までにはなかった魅せ方で、侘しく気怠げな空気が幻想的で官能的な世界を作り上げていただけに、伊集院の登場で逆に一気に現実に引き戻された。肝心なパリでの死闘が全カットされているので攫われた胡蝶をどうやって伊集院が奪還したのかわからないままなのが残念。けれど「地球生まれの銀河人」という言葉の美しさと、わかっても役に立たないものだけの前にしか真実は本当の姿を見せないという一文が鮮やかに眼裏に焼き付いた。

2019/03/18

こかち

伊集院大介VSシリウスの最終決戦。事件に関係する男の子の目線で進んでいくのが新鮮でした。語り手である晶くんがつまらぬ虚栄心からまんまと敵の手中に落ちてやきもきしたり、伊庭のまたしても軽率な言動に頭にきたり、晶の父親の親として最低の振る舞いにイライラしたり。読んでいて本気で怒りが込み上げてくるほど、話に入り込みました。残酷で儚く悲しいラストでしたが、晶くんのこれからを応援したくなる前向きな余韻もありました。

2016/09/22

ホームズ

伊集院大介とシリウスの最後の対決ということになってましたが(笑)まあとりあえずの決着はつきましたね(笑)しかし男と男の関係が好きな作家さんですね~(笑)物語としてはいきなり場面が飛んでしまってビックリしましたね(笑)パリでいったい何があったのか?パリでの物語も読んでみたかったですね。まあ後半は完全に作者の趣味の世界になってしまった感じもありましたがねこのシリーズは(笑)

2011/04/03

いちまる。

相変わらず不思議な世界です。胡蝶さん…。大介さん…。なるほどそう言われればちょいちょい匂わせるようなことは書いてあったかな?(*´ω`*)まだまだ続きそうな終わり方だけど、これはこれでいい気もする。楽しませてもらいました。

2013/03/31

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