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樹の上の草魚 (講談社文庫 う 34-2)

樹の上の草魚 (講談社文庫 う 34-2)

樹の上の草魚 (講談社文庫 う 34-2)

作家
薄井ゆうじ
出版社
講談社
発売日
1996-08-01
ISBN
9784062633192
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樹の上の草魚 (講談社文庫 う 34-2) / 感想・レビュー

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はらぺこ

ヒロシにも亘にも全く共感出来なかった。 ヒロシの様に急に女になったとしたら自分はレズになるでしょう。ヒロシの気持ちが理解出来る人は女性か同性愛に興味が有る男性か性同一性障害の方ぐらいじゃないでしょうか? 亘は正直ウザかった。傷を負わせてしまった少年と数年後に再会したら実は女で、ごっつ美女やったって話。性転換じゃなくてマジの女。殆ど接点が無かったんやから拒否し過ぎのような気がした。「ひばりくん」やなくて「オスカル」やねんから気にせんでええやん。

2015/08/29

miroku

孤独と接続、あるいは内面と社会をめぐる、幻想的な日常の物語。けど・・・ちんちんがとれたら嫌だと思う。

2012/05/18

kinshirinshi

両性具有者のヒロシと、ある悲劇によって彼と運命的に結び付けられた亘。二人の不器用な絆は、ヒロシがやがて女性へ転化したことにより、さらに繊細で複雑なものになる。薄井さんの作品は、他者と異なる属性を持つ主人公の孤独を、その友人の視点から間接的に語る、というものが多いが、本作では二人の青年が対等に、直接的に、それぞれの痛みをぶつけてくる。レコードのスクラッチノイズ。クロスバースイッチの交換音。羽虫の群舞。「傷つけるための音ではなく、傷ついたものの発する音」。最後は薄井さんにしてはめずらしく、爽やかな印象だった。

2021/04/17

眠りスナメリ

2000年代に読了、タイトルに惹かれて。「くさうお」という架空の魚だと思って読み進めたら、ソウギョという幻の魚がほんとにいるんだね。北海道ならさしずめイトウかな。その「草魚」もメタファーなのだった。意外とシンプルで即物的な描写なのに詩的で美しい物語。

ゲン

何十年ぶりの再読だろうか? ん十年前にこの本を読んでから薄井ゆうじばかり読み漁った事を懐かしく思う。再読すると好きだったなこれ、が湧き出てきてなんだか嬉し恥ずかし。 あの時はどんなふうに読んでいたか、なんとなく羨ましいなと思っていたような気がする 今読んでもやはり何だか羨ましいなとポツンと思う

2021/07/22

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