まりえの客 (講談社文庫 お 47-9)
まりえの客 (講談社文庫 お 47-9) / 感想・レビュー
背番号10@せばてん。
1998年3月8日読了。あらすじは忘却の彼方。(2019年1月11日入力)
1998/03/08
nemuro
2014年、1冊目の読了本。随分とご無沙汰な逢坂剛は、肉厚で極上な六篇でした。茶木則雄氏の「解説」を読みつつ、「そうなんだよなぁ。『百舌の叫ぶ夜』もいいし、『カディスの赤い星』もいい」と同感することしきり。いつも、手抜きなく、きっちりと書き込まれていて、張り巡らされた伏線のもとにオチも絶妙。逢坂剛は、乱読人間の私にとっての、安心できる“常宿”であり“羅針盤”。実にありがたい。
2014/01/01
夢の中で枕濡らし
短編集6篇でお送りするのだが、最後の2篇のお癖が悪い意味でお強く、それはどういう意味なのかと言わせていただきますと、作者様がお好みのフラメンコの専門用語やら楽器の名称やらで溢れまくった結果、カタカナ6文字以上の見覚えゼロの言葉がフラメンコステップとともに乱発乱発ラ・バンバで、もはや題名はマルシアの客なのではと確認してしまうほど物語が入ってこない。ただ前半戦は少し捻りの入った手短サスペンシャルなので満足感はあり。
2023/10/18
ゆう
読みやすくはあるが、古さを感じずにはいられません。それでも前半はそれなりに楽しめます。しかしながら後半は雰囲気が変わり、物足りなさを感じます。
2020/11/30
乱読999+α
久々の逢坂剛氏の6つからなる短編集。25年程前に書かれたものでそぐわない部分もあったが、面白く読めた。全ての作品に纏わるのは男女の愛憎。男の私から見ると凄まじいほどの女の情念がサスペンスタッチで描かれていた。6編の内2編は作者のお得いなスペイン、フラメンコが舞台。フラメンコの情熱と哀愁が実にマッチした作品だった。
2018/11/09
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