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江戸風鈴恋物語 (講談社文庫 に 5-26 時代小説傑作選)

江戸風鈴恋物語 (講談社文庫 に 5-26 時代小説傑作選)

江戸風鈴恋物語 (講談社文庫 に 5-26 時代小説傑作選)

作家
日本文芸家協会
出版社
講談社
発売日
1996-09-01
ISBN
9784062633871
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江戸風鈴恋物語 (講談社文庫 に 5-26 時代小説傑作選) / 感想・レビュー

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山内正

煙で暗い呑屋に三人の老人が酒を飲む 小声で闇討ちを頼まれたと 藩は開拓派と反対派に別れている 権兵衛は家禄を減らされて息子に 遠慮してる!一人でやる積りだと 中老と二人の従者だ遣れると言う 帰り道を襲ったが中間が強く深手を負う 追って来た男に傷を負わせたと二人は探す 中老の家臣と解り 米商人は情報を持っていた 興津は息子夫婦から身支度を咎められたが 一括して植田と夜に出た 中老はやって来た 門から躍り出た 植田が打ち込んだ 中間は素早く 刀を抜いたが間に合わない うろたえる中老を刺し殺す

2020/02/04

山内正

間に合ってるぜ と断るが 十両で買って貰いてえ旦那 扇やきってのお職万菊を切ったか ぬしさんよう来なんした とっくり見なんしと箱を開く 黒髪の束が おかみさんにこうまでされては 顔向けがなりません 俺は独り身だぜ えっと絶句する お前様の使いだと若い衆が 油っ気の無い夜鷹の髪が一両なら 儲けものさなー 頬に火傷の女が笑う 万菊は友九郎の責苦を耐える 後で小女を蠟燭でと思いながら 胸に巻き付く髪はざわりと喉に向きを変えた

2019/06/05

山内正

それにしても人が多い 下谷正燈寺の紅葉を見に やはり来ました二人の歩く姿が と言うより女の美しいことに 妹連れだと商人に話し掛ける 藤井の別邸は大川沿いにあり 船で出入りが出来る様に 医者が何度か出入りしてると 鹿島屋の倅が女に逆上せてると 言い寄る男から金を出さすが証拠がないと奉行が言う 大奥に奉公させる話があると 気の毒にと女房は口にする 鹿島屋に呼び出しの文が届く 女の部屋から情事の声が聞こえる 一緒に死んでくれと声に 馬鹿々しいと倅が外に出た 口から血を吐き咳込む女 本当の恋を一度してみたかったと

2021/12/14

山内正

弟と妻の美代はこの城下にいる 手紙には虫のいい事を書いてた 周りからも叔父からもいい加減にしろと 左腕が怪我で不自由な弟に 気づかすにと謝る女中に暇を出し 一人で暮らしニ年経つ 金を工面しろと手紙に書いて 峠で待つ 三年会わないうちに 言葉がぞんざいになっていた 金を手渡す時妻の美代に刀を首に当て金をと言う 後から三人浪人がこいつかと刀を抜いた 美代は驚く 抜き差しながら三人を倒す 手の刀を差し上げて仰け反る弟から 離れ美代は己の胸に突き刺し 雪の上に倒れた 五人の死体は雪の溶けた春先だった 市之丞

2020/01/06

山内正

静かに三人の五十過ぎた侍が上の席で酒を飲む やれば家録を元に戻すと言われた 隠居に無駄な話と 後の二人は言う 清成権兵衛は結果 闇討ちに失敗し深手を負う 川岸に逃げた権兵衛を不意打ちに斬ったが相手の足をないだ 大目つ付きは迫間家老でないと断定した 残った提灯の底と半分の柄は家老の物で無いと知る 傷薬を求めた老侍が左足引きずったと 開墾派の者が牧野中老に迫間家老が絡み この件元の家録でと話がつく!

2019/05/25

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