血と夢 (講談社文庫 ふ 30-12)
血と夢 (講談社文庫 ふ 30-12) / 感想・レビュー
Satoshi
アフガニスタンの歴史の分岐点となったソ連のアフガン侵攻を舞台に元自衛官が諜報活動を展開する。イスラムゲリラを生々しく描いている著者の力量は素晴らしい。ラストで主人公が個人的な復讐のために殺されて、助けたかった友人の妹も手術の果てに病死する。もう少し、救いがあっても良かったのではと思う。山猫の夏でベストセラー作家になる前の作品であるので、まだ粗削りなところがあるのかな。
2023/08/05
東森久利斗
荒涼とした大地に流れる血、血の歴史、血のドラマ、全ては夢のため、民族のため、日本人には理解できない、あまりにも大きな代償。国際情勢、政治、戦争、過酷な運命に翻弄される男達、絆、掟、制裁。希望、民族の誇り、名誉ある死、崇高な想いを打ち砕く現実世界の非情な論理。パシュトニスタンという世界、人ひとりの命と25万発の銃弾、驚きの事実。資本主義経済と技術革新の最先端、巨額の経費が投下される戦争。愚の骨頂。
2023/09/12
たか。
結局誰も救われなかった。むなしい結末でした。
2014/12/06
jolly
最近あんまりないような気がするストレートな冒険小説。ストレートなのがいい。なんとなくわかってはいたけどラストが悲し過ぎる。
2014/01/29
晩助バンスケ
初船戸与一、勧められて直木賞前後の作品を選んだ、なかなかの力作、アフガン人の人名が難しく、人名書きが欲しかった。もう少し読み込んでみたい作家。
2024/02/16
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