白いメリーさん (講談社文庫 な 41-5)
白いメリーさん (講談社文庫 な 41-5) / 感想・レビュー
kinkin
中島らも、短編9篇。タイトルの『白いメリーさん』もよかったが「日の出通り商店街 いきいきデー」のドタバタ感は筒井康隆のようでもあり面白かった。「クローリング・キング・スネイク」の変身願望、冷たい都会感の「白髪急行」特に気に入ったのは「脳の王国」これからどうなるのかというところで終わってしまう突き放し感がいい。「微笑みと唇のように結ばれて」は映画にもなりそうだし、「ラブ・イン・エレベーター」はテレビのドラマにありそう。好き嫌いのはっきりする作家だと思う。わたしは当然のように・・・・
2020/10/10
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
昨日に引き続きらもさんの作品を読んでみた。本書は、怖すぎておもしろすぎる9つの短編集。どこにでもある商店街で年に一回誰を殺してもいいという「日の出通り商店街いきいきデー」とある日突然姉がスネークに変身するという奇想天外な展開なのに妙に明るい「クロウリング・キング・スネイク」、夜中に走るりながら色々な事件にまきこまれ最後のオチにびっくりした「夜走る人」がお気に入り。どうやったらこんな話を思いつくんだろう。「らもさんワールド」全開。オチがどうなるのかを楽しみながら読める1冊。
2021/07/27
はらぺこ
短編集。オモロかった。『日の出通り商店街~』と『クロウリング~』はアホ過ぎて好き。両方共、実際に目の前にしたら残酷やったり気味が悪かったりすると思うけど文章になってるとコミカルに感じる。姉者(あねじゃ)って呼ぶのはダジャレ? その他のも良かったです。エレベーターの話は100%に近い確率で男は同じ様な事を妄想(期待)してる。 本格的なホラー以外は認めないって方以外にはオススメです。
2011/12/03
Zann
★★★☆☆昔らもさんのエッセイばかり読んでいた時期があったが、そういえば小説はあまり読んでない。二作目かな?エッセイから見えるらもさんのイメージ通りな短編作品集だった。うーん、エッセイの方が好きだなぁ、らもさん。びろーん、とか、べよーん、とかギターを弾いてて欲しいなぁ。この本を読むきっかけになった『クロウリング〜』は良かった。すぐ後ろ向きになっちゃう読み手の私だけど、あねじゃを見倣おうっと。(23)
2020/04/21
caramel
らもさんに以前から興味があったのでこれが初読み。思っていたよりも面白かったり、奇妙な部分があったりで自分好みでした。シュールなものもあったり、神秘的なものもあったり。幅広い視野のある方だなと感じました。どれも良さがあって好きですがエレベーターの話が印象的でした。他の作品も是非読みたい。
2021/05/25
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