せつない時間 (講談社文庫 と 27-10)
せつない時間 (講談社文庫 と 27-10) / 感想・レビュー
まる
文庫本ではなく講談社ハードカバーですが。大人の恋のちょっとせつない短編集。あとがきによると、揺れる女ごころ編。なるほど。二人の男の間で揺れる、本当は手放したくないけど男の幸せのためには…と揺れる、叶わぬ恋心に揺れる。意外なことに友情との間で揺れるというのはありませんでした。ひとつひとつが短いため区切りもつきやすく、とても読みやすかったです。冒頭雪まつりの話で、タイムリーでびっくりしてしまいました。
2015/02/13
ぶんこ
恋愛経験の乏しい私には、小説と分かっていながらハラハラ、ドキドキ、イライラと忙しかったです。 適齢期と言われる年齢の独身女性の寂しさ、恋する心の揺れ動きが、まさに「せつない」。
2014/06/11
かこりむ
題名に惹かれて読んでみた。読みやすかった。「夜の公園」、おとぎ話のようだけれど、もしかしたらこんな出会いがあるかも?と、幸せな気持ちに。「やさしい言葉」のどんでん返しが良かった。100%の真実とか真心ってなかなかないし、人間の感情って複雑。少しでも信じられたら、それでいいと思う。
2014/05/15
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
図書館レンタル。**注)恋愛短編集**行き詰まってしまった、状況に押し流されてしまった、と様々な"かたち"の恋愛短編集。個人的には『空からの手紙』が良かった。遠距離恋愛中の彼は家庭環境が複雑で身内に対する借金を抱える。その返済後の結婚を約束した主人公はお嬢様。しかし最近、お金持ちに言い寄られて心が揺れているという話。男性である私の感想は"わるい男は確かにいる。でも、世の中わるい男だけじゃないよね"と、応援したくなりました。ロマンチストで綺麗ながら、ほのがなしい恋愛譚にご関心のある方にお勧めします
2012/01/29
ますみ
せつない思いのつまった短編集。ハッピーな気持ちになるものもあれば、そうでないものも。「せつない」っていう気持ちがわからない、って言ってた後輩を、それはとても幸せだからだなーとうらやましくおもったこともあるけれど、「せつない」ことを知ってるのも、悪くないなぁと思える作品たちです。
2019/09/22
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