さらわれたい女 (講談社文庫 う 23-5)
さらわれたい女 (講談社文庫 う 23-5) / 感想・レビュー
Tetchy
1992年というバブルの名残ある時期の作品。時代を感じさせる記述が散見されて懐かしさを覚えた。また携帯電話がまださほど普及していない時期でもあるため、警察からの逆探知対策に伝言ダイヤルサービスや今は無きダイヤルQ2、録音やパーティラインによるやり取りなど工夫が凝らされていて読み手の予想の斜めを行く展開でどんどん読まされてしまった。誘拐する側とされる側の側面で描きながら、いつしか殺人の罪を着せられ、やがて殺人事件の捜査へと転じるツイストの効いた作品。誘拐あり、殺人あり、人捜しありの実に贅沢なミステリだ。
2017/11/12
takaC
別の小説家の『ゲームの名は誘拐』という話にあちこちが似ている。(気がした。)
2015/03/29
とも
★★★途中でストーリーの大筋が見えてしまう。設定のありきたりさは、作品が古いが故か。期待の反動か残念。
2017/05/30
Syo
なるほどね
2022/06/16
Zann
便利屋の元に金持ち風の女が「私を誘拐して下さい」と依頼する。緻密な計画までたて、事件が終わるのに本の半ば…。と思っていたら、本編はそこから始まった∑(°口°๑) とても面白くスピード感もあるものの、時代背景が1991年に書かれているため「ん?」となる事も。特にケータイ電話やナンバーディスプレイなんかが、違和感ありまくり(^w^) 歌野さんは時代の先端とかを意識して書くのかなぁ(´▽`*)?タイムリーに読まないと古さが際立つようですねぇ。なんだかもったいない気も…。
2015/09/09
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