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薄荷草の恋 (講談社文庫 た 2-37)

薄荷草の恋 (講談社文庫 た 2-37)

薄荷草の恋 (講談社文庫 た 2-37)

作家
田辺聖子
出版社
講談社
発売日
1998-04-15
ISBN
9784062637510
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薄荷草の恋 (講談社文庫 た 2-37) / 感想・レビュー

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mocha

90年代初頭、キャリアウーマンを目指す女性がバリバリ仕事に励み、一方で、男性はまだまだ可愛い嫁はんに家にいてほしいと願っていた時代。ナニワの元気女子と愛すべきヘタレ男の恋愛小説8篇。どのカップルも(1組を除き)今ではいいおっちゃんおばちゃんになって、夫婦漫才のように笑い合っていそうだ。

2021/06/18

優希

男女のかけひきが主に描かれた短編集ですが凄く可愛い作品だと思いました。男性に気兼ねしながら仕事をする女性が今の女性と違ってちょっと新鮮に映ります。一昔前の、女性は主婦というのが当たり前という時代背景があるからかもしれません。男性の方も少しながら理解はあるような新しさを感じます。「古き良き」モラルと共に幸せを見つけようとする姿にほっこりします。おせいさんの描く女性は相変わらず可愛いだけでなく、男性の不器用さも心地よいです。甘くなくスッキリしたキュートな恋愛短編集でした。

2014/08/28

MIKETOM

女房からのお下がり品。こういう機会でもなければ田辺聖子なんて一生読まなかっただろうね。短編八編。全て恋愛もの。この作者の方針なんだろうがベッドシーン等は一切なし。カラッと乾いてるようでいてそれなりにウエット。しかもいかにも日本風。この”日本風ウエット感”が純日本人である自分にとってなんかホッとさせられる。登場する男たちはヘタレ、または甘ったれなのが多い。女も似たようなものだが、それでもほんの少しばかりしっかりしている。このへんが田辺テイストなのだろう。いかにもざっかけない庶民的な大阪話ばかり。まずまず。

2020/09/13

青豆

男女の駆け引きを描いた短編集。田辺聖子作品の定番である関西弁でテンポ良く繰り広げられる言葉の応酬が読んでいて本当に楽しい。いつもながら田辺聖子さんは働く女性の心情を描くのが巧い。男性の不器用さも可愛らしく描くのが巧い。タイトルにある薄荷草の様に甘いのでなくスッキリとした爽やかさがある作品。

2014/05/04

ももたろう

田辺聖子さんの作品て「なんかシアワセ~(^^)」て思わせてくれるんです。「薄荷草の恋」の最後は爽やかなペパーミントの香りとは無縁そうな、ものぐさで口荒くれの大阪男、顔もセンスもイモ…そんな田口にキュンとしました。コレなんだよなぁ田辺聖子さんの作品の魅力って。その他の作品も常識とか正論にとらわれてない、ユーモアがあって人生の味わい方を知ってる登場人物が楽しくてかわいくてほっこりしました。あと、田辺聖子さんは名前の付け方がいつもうまいなぁ~と思います。

2015/11/30

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