結婚疲労宴 (講談社文庫 さ 66-1)
結婚疲労宴 (講談社文庫 さ 66-1) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
「結婚決定」から諸々の諸行事を経て、無事に新居に収まり親族や披露宴の出席者たちに年賀状をしたため、めでたく「おひらき」(あとがき)となるまでを25の断章を通じて軽やかに語る。それら一連の事柄はすべて酒井順子さんの想像によるものであることは言うまでもない。これを読んでいると、自分のかつての日々がよみがえる。ただし、本書は一貫して女性視点で書かれている。彼女一流の比喩も面白い。例えば「花嫁衣装というのは、切腹を覚悟した武士の白装束と似ている」など、随所に巧みなユーモアのセンスが光る。
2021/05/19
たいよう
結婚に関するあれこれを、未婚の著者が冷静、客観的に書いたもの。まぁ、さめた目で見ればそうだなぁと思いつつ、自分達が主役のイベントをしっかり楽しんじゃってもいいんじゃないかなと思います。酒井さんも1度、結婚あれこれを体験してみたらどうでしょう。
2015/08/11
り~
確かBOOK・OFFで買ってた積み本。久々の酒井順子サン節全開の少々の?毒を盛ったブライダルコラム。結婚決定~結婚式~入籍~年賀状と、順を追った内容がふむふむといった感じ。呼ばれる側目線はもちろん、酒井サンが“私だったら~”と妄想する場面もクスッと笑える。私自身は、“料理”編の毒舌っぷりが面白かったなぁ~。“銀の皿からボーイさんが取り分けてくれる気配を背後に感じる度に“披露宴の食事って、豪華な給食みたいなものだよなぁ”と思う私”ま、云わんとすることは大いに分かるけどね(笑)
2015/05/02
ふらんそわ
結婚式、引き出物、入籍、プロポーズと結婚にまつわるあるあるをややブラックな角度から纏めた本。皮肉というのか、なんというのか、幸せ満載なイメージを崩すので誰も言えなかったけど、きっと誰もが思うことがあるネタばかりなので読んでいてとても面白かった。個人的には入籍の話がとてもグッときました。
2013/04/19
belly
痛快!過去の色々を思い出しながら、笑って笑ってストレス発散の一冊になりました。先日、ブライダル雑誌を3冊買う人を目撃したばかりなので、面白さが増しました。さすが、酒井順子さん。結婚を夢見るうら若き女性にはオススメしないけれど、「そんな時代もあったわねー」と思える大人の女性諸士には楽しく読めるんじゃないかしら?
2021/06/19
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