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未明の家 (講談社文庫 し 54-4 建築探偵桜井京介の事件簿)

未明の家 (講談社文庫 し 54-4 建築探偵桜井京介の事件簿)

未明の家 (講談社文庫 し 54-4 建築探偵桜井京介の事件簿)

作家
篠田真由美
出版社
講談社
発売日
2000-01-01
ISBN
9784062638272
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未明の家 (講談社文庫 し 54-4 建築探偵桜井京介の事件簿) / 感想・レビュー

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Tetchy

第1作目ということもあり、起こる事件やキャラクターは実に類型的。本作がそれでも特色を放っているのはやはりサブタイトルにも掲げられているように桜井が建築探偵であることだろう。事件そのものよりも対象となる館そのものこそが桜井の関心の対象なのだ。したがって人の生死に関わる事件は二の次で館に秘められた設計者、住居者の思い、建築の意図を推理する。それによって殺人事件の犯人が炙り出されるという間接的な事件真相へのアプローチが成されているのが最たる特徴だろう。しかし桜井やその仲間の設定といい、やはり少女マンガ的だなぁ。

2010/06/22

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

有栖川さんの『作家の犯行現場』で紹介されていた建築探偵桜井京介シリーズの1作目。建築探偵ということで、建物の話がメインで、ついでに殺人事件も解決してしまうのかと思っていたら、結構事件に重きが置かれていた。登場人物のキャラクターが良くて、これは漫画化したらいいんじゃないかと思った。

2016/03/05

セウテス

建築研究者櫻井京介のシリーズ第一作品。桜井の研究室に別荘の相談が、持ち込まれます。依頼の内容は、その屋敷の鑑定と主である祖父の死の謎を解いて欲しいと、いうものでした。建物と人の関係を背景に様々な人間模様を描き、そこに生まれた謎や殺意をストーリーとしている作品です。ミステリーとしては、トリックや意外な犯人等も無くて坦々としていて、盛り上がりに欠けると思います。しかし、『黒死館殺人事件』『赤後家の殺人』など、所々に館にまつわるミステリーの話をちりばめていて、そういう意味でニヤリとしてしまう作品です。

2014/07/04

とも

大学で建築史を研究している京介のもとにとある少女がスペイン風別荘の鑑定を依頼しに訪れる、というお話です。シリーズ一作め。 同シリーズの他作品はちょこちょこ読んでます。 キャラクターが強くて会話だけでグイグイ引き込まれるシリーズ。蒼がまだミステリアスで危うげで気になる(知ってるけど)。 建築については検索したり画像見ながら何とか理解できてるかな?レベルですが興味深かったです。

2019/07/11

佐島楓

キャラと謎の配置バランスが良い。一件の建築物に関わることで、ある一家のごたごたに否応なしに巻き込まれていく京介たち。建築という人の想いを反映したモチーフもよいし、日本の家制度の閉鎖性というものも感じる。面白かったです。

2014/10/17

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