面一本 (講談社文庫 て 8-6)
面一本 (講談社文庫 て 8-6) / 感想・レビュー
ぶんこ
若苗さんに入り込めなくて、物語は面白かったのですが、イマイチ楽しめませんでした。 賢いんだか、世間知らずなのか? 薬品会社時代に本を読んでいたと言うわりに、あまりに物を知らなすぎると思う箇所が何箇所もあり、立ち居振る舞いに知性が感じられないのです。 マイナスな面を書きたくなかったのですが、読んでいる間、ずっと違和感がついてまわったので、書かずにいられませんでした。 バブルの頃の地上げに立ち向かった早稲田の小さな古書店。 設定は面白かったです。
2015/05/12
アルプスの空♪
まずは本の分厚さに惚れ、久しぶりに最後まで読めました~(^_-)-☆
2011/10/25
wasabi
剣道二段、居合道二段、ナギナタ初段の若苗が、西早稲田四丁目の古書店に嫁ぎ、地上げ屋相手に「めええーん」と豪胆ぶりを発揮するかと思えば、そうでない。あくまで清楚で可憐、さりとて毅然たる態度を保つのだ。いかにも著者が理想とするであろう女性像に違いない。せどりのシンゴさんとの古書仕入れの旅では、色々と勉強させていただいた。最後、バブル亡者との対決は勝ち目なかろうと諦めたけど、無音の気合はお見事。ことこの本は新品を求めたかったけど、中古しか入手できず。
2018/02/04
miyamo
2004.5.15 ×
Peter-John
1994年5月から1995年7月まで地方紙に連載された新聞小説。直木賞をもらった「佃島ふたり書房」を読んで、気に入って積読だったこの本を引っ張り出そうと思ったのですが、字が小さくて読みにくいだろうということで、Kindleにしました。 話は親子三代で営む古本屋に若嫁さんが嫁ぐところからはじまり、それから1年間が語られます。途中、地上げでボロボロになっていく街の様子や、親しいセドリ師の過去とつながって竹内浩三の「戦死やあわれ」が紹介されたり、決してほのぼな一辺倒ではありません。 最後の「あとがき」に涙。
2019/11/15
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