忍法八犬伝 (講談社文庫 や 5-10 山田風太郎忍法帖 4)
忍法八犬伝 (講談社文庫 や 5-10 山田風太郎忍法帖 4) / 感想・レビュー
けやき
【再読】滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」を史実として取り込みその後の里見家と八犬士の子孫を描く。八犬士の甲賀忍法で伊賀のくノ一から盗まれた8つの珠を奪い返す話。村雨姫が可憐で八犬士の純愛が忠義となる。やはり山風忍法帖は面白かった!
2023/09/26
bookkeeper
★★★★☆ 盗まれた里見家家宝の八玉を取り返せ!服部半蔵配下のくノ一vs八犬士の末裔達の忍法合戦。 玉を盗まれてしまったお父さん達が文字通り決死の覚悟で託した使命が、全く響いていない(笑)。村雨姫への恋慕の情から死地に向かうことになるんだけど、忍法はイヤらしくてぐっちゃぐちゃだし、「地屏風」とか驚天動地すぎて、もはや何言ってるのか分からない。瞳に"悦"の玉を埋め込んだくノ一、びょうびょうと猛る神犬、美女達が城内で乱舞するクライマックスまで絢爛たるビジュアルイメージが光る、隠れた傑作です。おススメだよ!
2019/09/06
信兵衛
馬琴「南総里見八犬伝」を題材にした忍法もの。一人倒しては一人倒れるといった秘術を尽くしての熾烈な闘い。そんなストーリィが面白くない訳がありません。 死闘といっても悲惨さや悲哀は余りなく、どこかカラッとした潔さがあるのが、この八犬伝の面白さかつ魅力です。
2017/08/27
かめた
小学生の頃に楽しみでよく観ていたNHK総合の人形劇「新八犬伝」以来の八犬伝ですが、とても面白かったです。服部半蔵の屋敷からの村雨姫奪還作戦、江戸城での最終決戦など、まさに手に汗握る展開。個性的で魅力的な八犬士たちと、圧倒的な組織力を誇る伊賀組との異能戦士対決に目が離せません。
2018/08/05
きょちょ
南総里見八犬伝で活躍した犬士の末孫たちが、服部半蔵、伊賀くの一に奪われた伏姫の珠を奪還する物語。 八犬士は最初結束せず個々勝手に動くところ、忍法は蔭武者と天女貝との対決、仲間内で犬塚信乃が犬村角太郎を騙しからかうところ、最後江戸城にて2つの珠を奪還するところは面白い。 個人的には、くの一でなく男性の忍者の方が「重み」が出たように思う。 服部半蔵はやられっぱなしで、ちょっと同情してしまう。 ★★★
2016/04/08
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