奪取(上) (講談社文庫 し 42-6)
奪取(上) (講談社文庫 し 42-6) / 感想・レビュー
サム・ミイラ
初真保裕一。この厚さでしかも上下巻!最後まで辿り着けるか心配でしたが全くの杞憂でした。これは予想を上回る面白さ。のめり込んで読めました。パソコンや機械の知識で自販機詐欺など小銭を稼ぎ生活していた言わば社会の枠から外れた青年が、やくざからの借金で窮地に陥った友を救うため贋札の製作に挑む物語ですがいや作者の知識がほんと半端ない。少しの期間印刷会社に勤めていた私もびっくりの情報量。この作者一体何者?謎のじじいの登場で俄然物語は熱を帯び大興奮の急展開!一気に下巻に突入!
2015/04/06
ゴンゾウ@新潮部
真保さんの傑作「奪取」を10数年ぶりに再読。専門用語が多いので取っ付きにくさがあるのは否めないが、物語の構成が素晴らしいので一気読みできる。早速下巻へ突入します。
2015/04/06
じいじ
真保裕一の『ホワイトアウト』に代表されるシリアスな緊張感、本作は思わず笑みがこぼれるコミカル性も加わったサスペンス長編。上巻は、主人公の青年二人が製造した贋札を銀行ATMの真札との交換に挑む大胆不敵な痛快劇。警察からは不埒千万とお叱りを受けそうだが、二人の悪行が無事成功することを祈りながら読み進めた。予測不能なストーリ展開、このワクワク感がたまらなく心地いいです。このまま一気に下巻に…。
2017/05/18
ALATA
普段何気なく使っている日本銀行券、福沢諭吉、夏目漱石に新渡戸稲造。街金でお金を必要とすることから始まるエンターテインメント。フェイクの連続、そしてどんでん返し。いやあ、面白い。偽札づくりのノウハウ、ぎりぎりの状態で仕掛けるコンゲームと主人公の挫折から復活への走る様はまさに奪取!いつもながら新保さんの取材力には脱帽です、次巻へ★5※手を変え,品を変え、名前を変え道郎。楽しい時間はあっという間だな。
2023/06/09
遥かなる想い
偽札作りに 情熱をかける 犯罪小説だが、 作品全体は 明るく 応援したくなる 雰囲気である。 ただ、偽札作りの プロセスの 描写が かなり長く 正直 この部分は 斜め読みを してしまった。 逆に言えば、かなり 著者が 調査した 証拠でもあり、 作品作りにかける 取り組みの 姿勢を 示しているような 長さでもある。 それにしても、登場人物がよい。 それぞれの 人物に 存在感が あって、決して くじけない
2004/01/01
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