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あいにくの雨で (講談社文庫 ま 32-4)

あいにくの雨で (講談社文庫 ま 32-4)

あいにくの雨で (講談社文庫 ま 32-4)

作家
麻耶雄嵩
出版社
講談社
発売日
1999-05-01
ISBN
9784062645812
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あいにくの雨で (講談社文庫 ま 32-4) / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

生徒会が事件の謎を追う。時系列の各章を入れ替えて、冒頭に謎解きがあり驚かされる。さすがに麻耶さん一筋縄ではいかない。

2013/10/07

オーウェン

高校生の烏兎、獅子丸、祐今の3人が向かった雪に囲まれている塔。足跡が1つしかない中で、殺されていたのは祐今の父親。密室の中でどうやって殺されたのか、烏兎と獅子丸は推理していくが殺人はその後も続く。麻耶さんにしてはオーソドックスのように映るミステリ。実際謎を解く過程と共に、学園内での漏洩した金の行方を巡る青春部分も同時に進んでいく。冒頭でわざと密室の中身を教えているのだが、これが本当なのかフリなのか。犯人の唖然とする動機と、ラストの呆然とした感覚。正に打ちのめされたという言葉がピッタリと当てはまるかのようだ

2022/02/27

セウテス

長編四作品目。麻耶作品の中では異色、超自然現象の様な謎は起こらない、いたって普通のミステリーです。前作迄との繋がりは特に無い様で、主人公如月烏兎という高校生が烏有の弟らしいのみです。こんな老けた高校生たち見たく無いと思える個性付けですが、学生ミステリー特有の青くささや成長を、盛り込んでいるのは良いと思う。事件は廃墟の塔で起こる雪密室の殺人です。しかし、雪密室の解明より生徒会の問題に力を入れすぎに感じられ、生徒たちの区別がはっきりしないのは頂けない。ラストに意外な犯人と、麻耶作品らしい苦々しさが残ります。

2015/05/15

sk4

麻耶先生が、かなり常識的なトリックに収めているところに非常に驚かされた作品。 私が目星をつけていた犯人がひっくり返されて、見事でした。 主人公の高校生、如月烏兎を徹底的に打ちのめすラストのほろ苦さは、今で言ったら米澤穂信氏の作品を思い出させる。この作品の方が10年ぐらい前なんですけど。 人の死なない学園ミステリーと、怖いぐらいどんどん人が死ぬミステリーが並行する、読者を選ばない良作に仕上がっていると思います。

2013/06/03

きっしぃ

麻耶さんが密室トリックもの?また最後たいへんなことになるんだろうなーと読み始めたら、初っ端から、密室トリックの謎解明!そこから、遡って事件の始まりから描かれていくのは斬新かつ麻耶さんの狙いだったようです。連続殺人事件と並行して、学校内での争いの首謀者探しもありましたが、存在感の薄い登場人物が多すぎて誰が誰やら…(-_-)今まで読んだ麻耶作品の中ではラストの衝撃度は低めです。今までのがとんでもなさすぎたので、普通に本格推理ものとして楽しめたかな!

2016/09/02

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