水木しげるの妖怪探険: マレーシア大冒険 (講談社文庫 み 36-11)
水木しげるの妖怪探険: マレーシア大冒険 (講談社文庫 み 36-11) / 感想・レビュー
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
3月8日水木しげる御大誕生日に読了。ノンフィクション作家大泉実成さんと水木しげる先生のマレーシア旅行記。世界中の妖怪(精霊)像を手に入れるため、フィールドワークも兼ね、マレーシアのジャングル奥地に住むセノイ族の村に滞在する。紀行文として、または水木しげるという人観察日記としてみても面白い。水木しげるが描いたセノイに伝わる妖怪画のページもたくさんもあり、お得な気分。大泉さんと水木御大コンビのメキシコ版とオーストラリアアボリジニ版も文庫化して下さい。お願いします!
2017/03/08
ホークス
やはり水木しげるは素晴らしい。著者は水木の影響をまともに受けた世代(私と同年)で、「メディアを通じたもう一人の父」とまで言っている。荒俣宏が水木を敬いつつも、あくまで同好の士なのとは違うのだ。本書は冒頭の水木論も面白いが(手塚はアルコール的だが水木はドラッグ的)、精霊像を求めてマレーシアの田舎を文字通り冒険する水木の勇姿が凄い!著者はただただ驚き、刮目してそれを追う。偉大な人の真実に触れる喜びが溢れている。ノンフィクションライター魂むき出しの著者の姿もまた凄い。しかも雰囲気は徹底して脱力系の不思議なルポ
2016/08/28
すぎえ
妖怪漫画家の大家として知られる水木さん。その水木さんが『妖怪は世界共通で千匹くらい』という実感を元にアニミズムの色濃く残るマレーシアのジャングルに住む先住民の現地調査をする。木彫りの精霊像を140体近く買い、シャーマンとともに踊ったり、天然を炸裂する。すごいじぃさんだw。水木さんが妖怪であることがわかる一冊。
2010/05/01
J.T.
面白くて一気読み。水木しげる先生のマレーシア精霊探索という名の、木彫り彫刻買占ツアーのドキュメント。巨人の日常の一挙手一投足が分かる貴重な本。究極のリアリスト水木先生のふと漏らす言葉が面白い。どういう論理なのか、つい考えてしまう。著者の本「マレー獏は悪夢を見ない」は20年くらい前に偶然読んでいたので久しぶりの再会。
2016/09/16
いと
☆☆☆☆☆
2019/07/02
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