殺意の集う夜 (講談社文庫 に 24-4)
殺意の集う夜 (講談社文庫 に 24-4) / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
クローズドサークルで連続殺人を犯した主人公が自分は殺していない死体の犯人を推理する。最後のオチでえっとなる。やられました・・・。
2016/06/15
🐾Yoko Omoto🐾
面白さと無茶苦茶さ加減に読了後は暫し茫然自失の衝撃的な作品。相変わらずのモラルハザード全開の登場人物に唖然とさせられ、また一見強引とも思える設定にもしてやられた感満載である。とある別荘で見も知らぬ人物たちを意図せず殺してしまった万里、片やある殺人の現場に居合わせたことからその事件を追うことになった刑事。二つのストーリーの見事な交錯点とアプローチ、「ほぼ全編が伏線のみによって構成されている」と解説にある通りの練られた展開、その真相と回収の鮮やかさに加え、フィニッシュイングストロークに衝撃の快感を覚える秀作。
2014/06/02
aquamarine
嵐の山荘で友人の園子以外全員をうっかり殺してしまった万理が見たのは園子の死体!話はこの嵐の山荘側と、ある殺人事件を追う刑事側との二つのパートで進むのですが、凄いリーダビリティです。もちろんこの二つのパートは最後に繋がるのですが、信じていたことが違ったという衝撃と、更にラストにヤラレタ!と。確かに伏線はあるのですがこの勢いで読んでいて分かった人は凄いと思います。最初の一行から最後の一行までミステリ、とのあとがきに納得します。若さゆえの作品とのことですがパズラーの西澤さんらしいストーリーで気持ちよかったです。
2015/08/08
セウテス
SFではない普通の「嵐の山荘」型ミステリーですが、ある意味凄い作品です。友人の園子に付き合い、大学教授の別荘を訪れた万理が語り手です。嵐で道が閉ざされ、いかにも曲の有りそうな人達が次々と集まり一夜を過ごす事になる。その中ふとした事から、万理は六人全員を殺してしまう。しかもその最中、園子は何者かに殺害されてしまう。「犯人が推理する」珍しい設定であり、その展開の速さは正にジェットコースターストーリーとも呼ぶべき作品です。伏線につぐ伏線に意外な真相、ラストの一撃迄、懲りにこったプロットには本当に驚かされました。
2015/04/25
momi
うひょ、ひょ〜!!面白〜い!!ジェットコースターミステリー!!勢いでどんどん展開されていって、ハチャメチャで無理があるんだけど楽し〜い!!閉ざされた嵐の山荘で六体の死体が転がってる!不謹慎なんだけど思わず笑ってしまうほどの衝撃的な始まり!!成り行きで殺しちゃった「あたし」ネタバレになるから言えないんだけど、いろんな要素をギューっと詰めこんだ作品です!ちょっと荒削りなとこもあるけど、こんなに楽しいミステリーは久しぶり!!騙され、ラストもドッキリ楽しませてもらいました!!
2016/02/17
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