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皆月 (講談社文庫 は 58-1)

皆月 (講談社文庫 は 58-1)

皆月 (講談社文庫 は 58-1)

作家
花村萬月
出版社
講談社
発売日
2000-02-01
ISBN
9784062647816
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皆月 (講談社文庫 は 58-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

相田うえお

★★★☆☆ 一千万の貯金と共に消えた妻、全て失った40男の話。現実離れし過ぎの凄く荒んだ内容で終始インパクト最強!好き嫌い?賛否両論?ありそうな作品ですよ。脱線話ですが、人生って何かをひとつ掛け違うと 想像外に転がり落ち、また戻り道の選択を間違えると さらにとりかえしがつかない困難な所へと迷い込んでしまうような。。当方、たまに考えるんですよ、選択肢があった場合にこの選択で良かったのかって。昨日の食べるべきケーキはモンブランじゃなく普通のショートケーキだったかと。こんな小っちゃいこっちゃないか。

2016/05/16

chimako

花村萬月 初読み。信頼する読友さんのレビューに時々登場して気になっていた作家。なるほど。こんな作風なんですね。とは言え、若書きなのか青臭い感じが否めないような。官能的な部分も何となくしっくり来ないと思うのは読みが浅いのでしょうか?物語としてはなかなか面白く、失踪した妻の弟アキラが胆。愛されずに育ってしまった者のなげやりな生き方が哀しい。ともに生きることになるソープ嬢に「お前は真っ白だよ」と言える主人公諏訪。そのソープ嬢の底抜けに深い情念とも言える愛情。しかし、少々長過ぎる。花村萬月の真骨頂、読んでみたい。

2017/05/08

ehirano1

「みんな月でした」というセリフがとっても印象的で、心に残りました。但し、エロとバイオレンスが漏れなく付いています。

2015/09/25

はつばあば

なんとまぁとてもノレた読み物でした。冴えない中年のおっさんが女房に金を持ち逃げされ・・凹むオッサンを女房の弟が。この弟・アキラもオッサンも由美もとても味がある。性の事に関してはオッサンと同じく興味津々で、ほ~っとため息。アキラの衝動に対しては酷い奴だと思いながらも、なんだか憎めない書き方をしてる。どの登場人物にも作者の愛情が溢れているというか、大人の本でした!。ほんと一気読みでした。大人と自負される方に是非(^_-)-☆

2016/05/18

GAKU

二十数年前の作品。花村萬月さんの現代物の作品は大好きで、全て読んでいるつもりでしたがこちらは読んでおりませんでした。花村さんが描くヤクザ、好きです。今作も主人公”オッサン”の義弟でヤクザのアキラ、良かったですね。この激しい狂気と、愛に飢えた可愛らしさのギャップ、なんとも言えません。由美の”オッサン”に対する愛も激しい。”愛と暴力”、”ヤクザ”を書かせたら、この頃の花村さんピカイチです。

2020/07/03

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