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修羅の終わり (講談社文庫 ぬ 2-1)

修羅の終わり (講談社文庫 ぬ 2-1)

修羅の終わり (講談社文庫 ぬ 2-1)

作家
貫井徳郎
出版社
講談社
発売日
2000-01-01
ISBN
9784062648127
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修羅の終わり (講談社文庫 ぬ 2-1) / 感想・レビュー

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あも

これぞ貫井さんな800P弱の長編。上下巻にしないこだわりでもあるのだろうか。内容はお得意の複数視点。今回は、記憶を失った男、悪徳警察官、正義をはき違えた公安刑事の3本でお送りします。それぞれの話もそれなりに面白く、どう転がるか興味もあったが、このボリュームを引っ張る程ではなく、500ページを超えた辺りからちょっと疲弊しつつ読んだ。3者の話がどう繋がりを見せるのか。前振りが長ければ長いほどオチに対する期待は高まるのが人情ってものではあるが、トリック的には短編程度のオチでした。もっと濃縮してほしかったところ。

2017/01/30

キムチ

いやはや~怒涛の如き読みでした。貫井さんモノは疲れるが何か脳に仕掛ける・・今回も恐るべき謎謎。夏バテした私には??第一、貫井常套の「複数の視点、時系列が収斂し着地へと」がない。最後まで点在に映った。爆弾・レイプ・公安と警察の相克が何れも数回繰り返される。冒頭に起きた2件がさて、なに繋がって行ったか?が大きなクェスチョン、そしてそこにこの作品の仕掛けがあると睨む。さて久我(黒幕の藤倉)・鷲尾・記憶喪失の僕・・真木・中盤まではこの章が退屈だったが・・ラストに来るとぐわぁ~。それにしても鷲尾は最後までクソの男・

2018/08/28

GAKU

記憶喪失の青年。過激な秘密結社を追う公安刑事久我。悪徳刑事の鷲尾。三者の物語が短い章で交互に展開して行く。800ページ近くの長編で途中ちょっとダレた感もあったが、この三者がどのように繋がるのか気になり頑張って読了。最後まで読んで記憶喪失の青年と久我の繋がりは分かるのだが、鷲尾はどうなの?解説を読んで時代設定を誤解していた事は理解できたが、やはり鷲尾の件は疑問。何か消化不良の結末でした。結論から言うと鷲尾の章だけが面白かったな。

2021/12/28

hanchyan@だから お早うの朝はくる

主に警察官が活躍するミステリ読んでると、ちょいちょい「公安の」「公安が」的な言説に触れるが、じゃあ公安て普段どんなことしてんの?そりゃこんな感じだ!という自分的イメージを形成された作品。「Ⅰ⁼公安の裏組織・通称“桜”の久我」「Ⅱ⁼西池袋署の悪徳刑事・鷲尾」そして「Ⅲ⁼記憶を失った“僕”」の三人の視点で、ⅠⅡⅢ・ⅠⅡⅢ…と、全35章最後までキッチリと崩れることなく、「信じるとは何か・なぜ人は(こんなものに)信を置くのか」といった貫井さんお得意のテーマを通奏低音に奏でられる実にシンドいワルツ(笑)。好き。

2016/08/10

PSV

ものすごい分量(笑)ラストで明らかになる本書の“構造”は、個人的には凄く楽しめた。人物描写のアレさはあるにしろ、一発オチへの布石ばかりだとしても、その熱量は半端ない。再読したいけど、しばらくはいいや。あと100年は寝かしとこう。  ★★★☆☆

2012/07/16

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