ジョーカー清 (講談社文庫 せ 12-2)
ジョーカー清 (講談社文庫 せ 12-2) / 感想・レビュー
雪紫
再読。四大悲劇のひとつ「幻影城殺人事件」。奇書達に捧げた舞台、言葉遊びとミスディレクションの数々。奇書を読んでない初読時からこの本凄かったけど、こうして今読むと改めてミステリ好きとして、奇書に捧げる流水さんのエネルギーが強い。そして今、ミステリ好きの理想を詰め込んだ意匠を凝らす幻影城に宿泊したくなってくる。あ、殺されかねないので殺人は勘弁で。
2023/09/01
aquamarine
「コズミック 流」後に読んだので、普通の印象を持ってしまいましたがそんなこともないのかな。1ページ目は読者への挑戦でしょうか。示された「推理小説の構成要素三十項」。それを網羅するように起きていく連続殺人。仕込みをワクワクと楽しむべきなんでしょうが私は意外と一歩引いた目線で、匣の構成を思い出し、そのうち匣や虚無を読んどいてよかったかも、などと思いつつなんとなく読了です。ようやくJDCのメンバーが少しずつ特徴を持って現れてきました。さて続けて下巻である「ジョーカー涼」へ。正直いろいろ不安しかないんですが(笑)
2016/06/26
tengen
JDCシリーズ第2弾。コズミック上→ジョーカー上・下→コズミック下の順に読む事を推奨する。とかで、この順で読む事に。☆彡関西本格の会というミステリー作家たちが集まった陸の孤島、幻影城。そこで提示された推理小説の構成要素30項。奇想、連続殺人、屍体装飾、見立て、殺人予告状、名探偵、呼称のある犯人、密室、等々。そんな中、メンバー2人が殺された。その奇抜さは30の要素を満たそうとしているのか。 芸術家(アーティスト)と名乗る殺人鬼は誰。 次に狙われるのは。 JDCのエース龍宮城之介登場もさらに殺人は続く。
2022/06/23
さっとる◎
推理作家が多すぎる。名探偵が多すぎる。死体が多すぎる。謎が多すぎる。ひたすら殺人事件が羅列されたコズミック清に比べたら舞台も幻影城って固定されてまっとうぽいあつらえ。絢爛なミステリ開幕だわと思うのも最初だけ。何だろう、何かおかしいような?嘘くさい現実もまた現実である。当人にとっては。外側から眺めているあなたは、誰?二次元なあなたがいる三次元は、嘘?それとも現実?
2017/07/13
ヒロユキ
再読。探偵たちは言葉遊びに終始し、捜査陣たちは役たたず。第一班の精鋭二人で一勝一敗とかいってる場合じゃないよ、芸術家に全敗中だよ。基本的に全員が芸術家に振り回されているなかで龍宮からだけは謎のカリスマを感じる。がんばれ龍宮!
2013/02/14
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