大剣豪 (講談社文庫 し 31-20)
大剣豪 (講談社文庫 し 31-20) / 感想・レビュー
かしまさ
清水流短編時代小説集。なんか読んだことあるような気がしてたんだけど90年代前半の短編集に収録されたものの再録が多いんですね。いい感じに復習。時代劇あるあるだとか小ネタをふんだんに盛り込んだ楽しく読める時代小説です。それでいて木曽義仲だったり徳川宗春だったりのちょっと哀しいエピソードも紹介されていたり守備範囲が広い。お得意の「名古屋もの」もばっちり収録。「ねゃあ」はなんとなく分かるんだけど「わゃあ」って文字で書いてあっても全く発音が分からない(笑)
2021/09/07
TCD NOK
年が明けたら仕事が忙しくて、しばらく本を手にとることが出来なかったが、ようやく落ち着いたので読書ライフ再開。いきなり重い本は応えるので、目ならしに選んだらちょうどよかった。名前をもじった時代劇の主人公クラスが一同に出てくるオールスターみたいなものから、実在の人物、あと、いたかいないか判断がつかないような人物をもとにした短編集。爆笑はしないけど、クククッと端から見ると不審者に思われかねないような笑いをしてしまう。
2020/03/04
にんじん
清水義範さんらしいユーモアに富んだ時代短編集。全10編の短編のうち、前半は時代劇パロディのような内容。時代劇のお約束をこれでもか!と詰め込んでいて面白いのですが、やや食傷気味。後半は歴史上の超有名人をやや珍しい視点から描いた作品たちで、これが大当たり。木曽義仲、初代本因坊、石川五右衛門、浅野範右衛門(秀吉の舅)、船戸吉右衛門持義(山内一豊の隣人)、徳川宗春、と表舞台からは少々外れた人たちから見た歴史の動きが非常に面白かった。くだけた文章と分かりやすい解説。肩肘張らずに楽しめる、とても良い作品でした。
2017/04/15
クロネコ
時代劇、時代小説好きなら笑えること間違い無しのパロディもさることながら、木曾義仲の短編「山から都へ来た将軍」、奇想「天正鉄仮面」、名古屋弁全開の「どえりゃあ婿さ」など、どれも面白くて器用貧乏ぶりを如何なく発揮されておられる(失礼)。
2011/03/24
いえのぶ
時代劇のパロディ小説など笑えて楽しい時代小説の短編集。特に「ザ・チャンバラ」はお薦め。登場人物の名前、起抜狂四郎、旗本理屈男、浦島太郎侍、荒馬天狗、和芥子紋十郎、座長市、左前丹前。
2013/11/27
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