樹下の想い (講談社文庫 ふ 38-2)
樹下の想い (講談社文庫 ふ 38-2) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
個人的に文章が読みやすい作家さんベスト3に入る(と思う)藤田さんの作品です。基本的に「オトナの恋愛」が多い方ですが、この作品は隠れた名作と思います。ホントに静かなさざ波のように文章が流れていき、気がつけば読了してしまう。そんな不思議な魔力?を持った作品です。特に大きな起伏もなく、淡々としていて読者によっては退屈かもしれませんが、個人的にはそんな読書時間もキライではないので、じっくりと読書空間につかりたいときにはオススメの作家さんです。共感を得る、求めるといった感じではなく、こういう話もアリと楽しめれば。
2010/09/25
じいじ
花材職人と華道家元とのしっとりとしたオトナの長編恋愛小説。 藤田作品のうちでは、おすすめの一冊です。 ★★☆
2014/03/11
akira
長年互いに想いを秘めつつ結ばれなかった男女・・・大人の愛慕に悶えるのであります。パターンだけど、よし。
2011/04/08
水戸
うーむ。現在と過去、娘の恋愛と絡んで、過去の自分の恋愛を想起しつつ、これまでの人生に関係する人物たちと綴っていく、主人公の日常の物語。物語自体を好む、好まない、は別として、人間の気持ちの揺らぎと、ふっとした弱さや巡り合わせから生まれる関係、立場や環境などのしがらみをたっぷりと含んで、逃れられない状況の繊細な表現は、すごかった。
2018/06/23
おふとんくん
こんな古臭い男が、いまどきいるのかってところがイイです。映像化するなら高倉健さんですかね〜。
2017/02/11
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