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ジョーカー涼 (講談社文庫 せ 12-3)

ジョーカー涼 (講談社文庫 せ 12-3)

ジョーカー涼 (講談社文庫 せ 12-3)

作家
清涼院流水
出版社
講談社
発売日
2000-05-01
ISBN
9784062648691
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ジョーカー涼 (講談社文庫 せ 12-3) / 感想・レビュー

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aquamarine

解決部分に入ったらちょっと気を抜くと置いていかれるので必死でくらいついていきました。清で、見たこともないような大きさの風呂敷を広げたと思いましたが、思いがけない細かい畳み方で綺麗に風呂敷は畳まれていきます。かと思ったらまた広げ畳みなおして、これで終わりかと思ったらその風呂敷をさらに小さく畳む。そんな繰り返し。多少気に入らない部分はありましたが破綻はなく感心しました。ラストの??…の部分はまさしくそう思っていたので笑ってしまいましたが「ジョーカー」としての読後は満足です。さて、いよいよ「コズミック水」へ。

2016/06/27

さっとる◎

果てしなく「言(ことば)」が「迷」い洪水のごとき「謎」を生む。反転してまた反転する言葉に、ひっくり返され続けて真相がもはや真相じゃなくなった解決に、そこから生まれる更なる謎に、溺れそう。てか溺れた。言葉が存在しなかったら?たまに想像してみる。言葉が在るがゆえに見えなくなることってあるんじゃない?こんなに言葉は揺らぐのに。名付けて固定されたかに思える全ては容易く意味を変える。本って?作者って?日本語って?それをミステリって?って枠にぶちこんで出来上がった、恐ろしき流水世界。四大奇書、読んでおいて良かった

2017/07/17

SOHSA

《購入本》最終巻コズミック水をまだ読み終えていないので、作者の真の意図はわからない。作中作としてジョーカーを捉えるならば、やはりミステリーとしては賛否或いは好悪の両論が述べられるのだろう。上巻で張られた数多くの伏線は必ずしも円満に回収されてはいない。九十九十九による謎解きに至っても何ら真実であるとの裏付けは示されない。九十九の神通理気という特殊能力によって強言されているにすぎないとも言える。その上で、結局、真犯人は読み手に委ねられている。〔→〕

2016/08/18

geshi

ミステリっぽい外観を備えながら、作中で語られるアンチミステリ4大作品とは逆方向へ行った作品。アンチミステリはそれぞれに何かを究極的に突き詰めた先にミステリというジャンルを超える・破壊するものになった。それ対しこの作品はミステリを最小単位の要素に分解し、拡張させてしまった問題作。どんでん返しに次ぐどんでん返し、駄洒落のような言葉遊び、物理的に無理やりなトリックの辻褄合わせ、道理を引っ込めてミステリのインフレーションをやり切るパワーは認めよう。だがやはり壁本。

2019/02/03

ヒロユキ

再読。前に読んだとき真剣に謎を読み解こうとしていた自分が懐かしい。いや、愚かしい。頭からっぽにして総てを受け入れる心構えがないとやってらんないよ、面白いんだけどね(笑)

2013/02/17

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