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Yの悲劇 (講談社文庫 あ 58-7)

Yの悲劇 (講談社文庫 あ 58-7)

Yの悲劇 (講談社文庫 あ 58-7)

作家
有栖川有栖
出版社
講談社
発売日
2000-07-01
ISBN
9784062649124
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Yの悲劇 (講談社文庫 あ 58-7) / 感想・レビュー

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aquamarine

みなさん見事にご自身の色を出して作られていらっしゃいます。「Yの悲劇」をネタバレしていることもありませんし、読んでいないといけないこともありませんが、私は直前に再読していたのでオマージュされている細かい点まで楽しむことができました。むしろ二階堂さんの「奇跡島の不思議」を読んでおくべきだったようですが強烈なメタなのであまり気にはなりませんでした。有栖川さんと貫井さんの作品は既読ですがこの中でもやはり好みです。火村とアリスのやりとりも、綸太郎が仮説を立てては壊す繰り返しも相変わらずでとても楽しめました。

2016/10/23

セウテス

エラリー・クイーン氏の悲劇三部作の一つ、「Yの悲劇」から作られたアンソロジー。ストーリーをモチーフにしているのではなく、Yという文字にポイントを絞っている。「Yの悲劇」を読んでいないと、楽しめないという作品では在りませんが、勿論読んでいる方が格段に良いと思う。それよりも、篠田真由美氏のシリーズを読んでいるなら、「蒼かっ」となるでしょう。そして二階堂黎人氏の「奇跡島の不思議」を読んでいないと、メタミスになった本作を「お前たちは既に死んでいる」と、心底笑え無いかも知れません。ダイイングメッセージは、奥が深い。

2016/10/20

さっちゃん

文庫書き下ろしアンソロジー。有栖川有栖は火村&アリスが登場。犯人にしれっとした顔でせまる火村センセ。彼の『にやり』ファンとして(笑)、個人的にとっても好みな追い詰めかた(^^)。篠田真由美は初読み。しっとりした世界観で、夜更けの読書にぴったりの美しくて切ない物語だった。二階堂黎人はメタミステリ。なかなかのトンデモ展開だったけど楽しめた。法月綸太郎は法月親子の正統派ミステリ。ラストの犯人の告白、私もあの人の本当の動機はそうだと思うなぁ。

2020/08/26

bibi

エラリー・クイーンに捧げるアンソロジー。肝心のエラリー・クイーンの「Yの悲劇」を読んでいない😅篠田真由美さんと二階堂さんが初読み。ダイイングメッセージを元に推理を展開。二階堂さんはちょっと苦手でしたが、楽しませていただきました😊

2020/12/10

てつ

4人の作家による「Yの悲劇」のアンソロジー。それぞれの作家の個性がうまく表れていて、そこそこに楽しめる。初読みの人には、作家とその作品に登場する名探偵の雰囲気を味わうことができる。経験者の人はおなじみの登場人物に、ちょっとニタリとすることができる。短編で読みやすい量のため、気軽に、あっというまに読破。仕掛け自体はちょっと期待値に届かず。全体的に「そこそこ」という印象。B級好きにはよいかも。

2014/06/08

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