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まどろみ消去 (講談社文庫 も 28-6)

まどろみ消去 (講談社文庫 も 28-6)

まどろみ消去 (講談社文庫 も 28-6)

作家
森博嗣
山田章博
出版社
講談社
発売日
2000-07-14
ISBN
9784062649360
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まどろみ消去 (講談社文庫 も 28-6) / 感想・レビュー

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Tetchy

S&Mシリーズもまずは5作目を経て一休みと云ったところか。著者初の短編集は実にヴァラエティに富んでいる。私はタイトルから本書を読むことで眠気も覚めるという作者の自信を表現したと理解したが、英題は“Missing Under The Mistletoe”、直訳になるが『寄生木の下で消失』といささか幻想めいたタイトル。これから想起させられるのは明るい日差しの中、寄生木の下で読んでいるといつの間にか異世界に連れて行かれるようなイメージだ。どちらにせよ、実に森氏らしいタイトルだ。さて貴方の眠気は覚めるだろうか?

2015/07/15

やすらぎ

この世界には答えのないことが多い。答えを求め続けても何処か知らないところへ流されていく。答えを求めていないもの、答える必要のないものが溢れ返り、まどろみに消えていく。時間はたんたんと進んでいく。時に心躍ることや不思議なことが起こり、昨日も今日も同じ道を歩いているはずなのに、人生は過ぎていく。過去には戻れない、1秒先の未来にもいけない、それは誰しも気づいている。それなのに、計測され創造したこの世界には、未だ計り知れないものばかりである。短編小説集。幾ら重なり合っても何も残らない。何もない世界にぼくらはいる。

2023/09/24

勇波

よくこんなスマートでオシャレな話が作れるもんだと只々感心。。「"人類は10進法を採用しました"というジェスチャではない」の一文に衝撃を受けたのは僕だけではないはず。お気に入りはやっぱり最後の『キシマ先生』かな★

2015/04/18

KAZOO

短編集では理系ミステリーというよりも、文系の様々な形の作品が11収められています。散文詩のような作品もあったりします。森さんの作品とは思えない感じです。名前を書くしたら誰が書いたかあまりわからないような気がします。ミステリーとしてはやはり長編のほうが面白い気がします。

2016/03/06

mariya926

いつの間にかこの本が本棚にあったので読んでみました。特にS&Mシリーズの短編もあると言うので楽しみにしていましたが、どうも軽すぎます(笑)やっぱり森先生はあの分厚さがいいのかも知れません。しかしラストで犀川先生がズバリと答えを言ったのはさすがでしたね。短編集だからあっという間に読めるだろうと思った推理は外れてしまいました。名前がカタカナになるだけで、イメージが変わるのも不思議でした。小説家の妻のサキのストーリーも面白かったです。勝手に違う原稿を渡すのにハラハラしました。

2021/02/28

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