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夢想

夢想

夢想

作家
アルフォンス・ミュシャ
与謝野晶子
出版社
講談社
発売日
1997-01-06
ISBN
9784062663540
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夢想 / 感想・レビュー

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ちはや@灯れ松明の火

花にかざられ、星をまとう。虹にふちどられ、光をあびる。風にあそぶ髪がやわらかな曲線を描いてみだれる。肌のしたをさらさらと流れる血汐はあつく、のばした指先のひとつひとつまでがしなやかで。うつくしい、と、言えばいい。朝から夜へ、春から冬へと、時はうつろうごとに貌を変える。胸の奥まで見つめるまなざしの輝き、伏せたまつ毛が落とした影の憂い、唇にうかべたほのかな笑みが紡ぐささやき。かたちづくるなめらかな曲線にからめとられる。ただ、うつくしい、と触れてくれればいい。薔薇にのせた夢、百合にかさねた想い、そのすべてを。

2013/04/05

遠い日

ミュシャの絵に与謝野晶子の歌を付した構成。与謝野鉄幹が創刊した雑誌「明星」とミュシャを含むアール・ヌーヴォートの関係は深い。そういう意味では、このコラボは世界を築くものなのだ。

2017/03/22

ひやしなむる

ぶっちゃけ、ミュシャの画集だと思って買いました。そしたら、何か文字が書いてある。これは……与謝野晶子の短歌?!何故ミュシャと与謝野晶子?と思いましたが、同年代を生きたお二人だったのですね。ミュシャの描く、堂々とした、または凛とした表情の、またはかっこいい女性のすがたが、与謝野晶子の短歌とマッチ。面白い試みの一冊だと思います。

2017/06/17

みゆき

ミュシャの作品53点と与謝野晶子の『乱れ髪』から抜粋された短歌33首が合わせられた画集。 ミュシャの絵が好きで、タイトルにも強く惹かれました。 与謝野晶子さんの短歌と合わせると、また違った趣がありますね。

2019/03/10

marimo

★★★ 53点の絵と33首の短歌。ミュシャの繊細なカラーと与謝野晶子の描く空気感がとてもよく合っている。何度も触れたい素敵な作品たち。掲載数は多くないが、じっくり味わうには少なすぎることはないと思う。絵では「四つの花」「四季」「四つの星」「四芸術」など連作ものが好き。歌で印象に残ったのは特にこのあたり。「なにとなく君に待たるるここちして 出でし花野の夕月夜かな」「むねの清水あふれてつひに濁りけり 君も罪の子我も罪の子」「詞にも歌にもなさじわがおもひ その日そのとき胸より胸に」

2015/10/31

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