白い牙 痛快世界の冒険文学 (20)
白い牙 痛快世界の冒険文学 (20) / 感想・レビュー
植田 和昭
動物文学の傑作です。挿絵もすばらしくとても読みごたえがありました。犬を飼ったことがある人なら彼らの忠誠心には疑うものがないことに気が付いているでしょう。狼と犬が分かれたのは人間に忠実だったものとそうでなかったものが分岐点で共通の祖先をもつと考えられています。狼と犬の混血ではどうなるかというのが、本書のテーマです。筆者の観察力は鋭く、人間と犬の関係がよく描けています。シートン動物記では動物が主人公でしたが、本書では動物と人間との関係性が主題です。とても面白かったので次は最後のモヒカン族を詠もうと思います。
2020/09/06
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
2003年4月21日
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