妖怪アパートの幽雅な日常〈4〉 (YA! ENTERTAINMENT)
妖怪アパートの幽雅な日常〈4〉 (YA! ENTERTAINMENT) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
バイトの大学生に活気を与え、そして有実をただのワガママから成長させる。もちろんこれは夕士ひとりの力ではないでしょう。アパートの持っている優しさとコミュニケーションの力ですよね。夏休みの話だけにアツい話でした。爽やかな読後感!
2013/11/14
Aya Murakami
図書館本 科学技術を凌駕したVR映像を見る主人公たちに謎の影が…。怪奇現象を監視、管理する裏バチカンだそうです。裏バチカンさんは残穢に出てくるような恐ろしい怪奇現象の感染拡大も食い止めてくれるのでしょうか?VRの監視よりもそっちを優先した方がいいんじゃない?というのが今回の感想でした。
2020/04/09
masa@レビューお休み中
夕士も、もう高校二年生。そして妖怪アパートでの二回目の夏休みを迎える。でも、去年とはちょっと違うことがある。それは、プチだけど魔道士見習いになったことだ。魔道書『小ヒエロゾイコン』と出会ってしまった夕士は必然的にブックマスターを目指すことになる。しかも、この夏休みからは更にレベルアップして厳しい内容となるのだ。これだけ妖怪がたくさん出てきて、夕士も魔道士見習いとなったのにバンバン戦う展開にはならないんですよね。そこは、きっと夕士が魔道士としてだけではなく、人として成長しているからというのもあるんだろうな。
2013/01/22
ちはや@灯れ松明の火
人の心は簡単に変わってしまう。汗ばむシャツが到来を告げる夏休み、一に修業で二にバイト、三四が抜けても五にるりるりご飯は欠かさない。少年日々成長、時に停滞逡巡して、足踏みした分だけ広くなった道をまた前へ。そして誰かと係わることで簡単に新しい扉は開く。無気力な大学生バイトや背伸びしすぎの小学生女子、情報化の海で溺れそうな彼等を変えたのは魔法でも携帯でもなく、生身の人間との出会いとふれあい。妖怪アパートから飛び出した絆は外へと広がっていく。人は変わることができる、厚い雲が割れて夏空から眩しい光が降り注ぐように。
2011/01/23
しろいるか
シリーズ第4巻は高2夏休みの物語。「修行」の成果で夕士のブックマスターとしての能力はレベルアップし、ますます妖怪アパートの住人らしくなってきた。長谷君とも相変わらずいちゃいちゃ(笑)今回も夕士の目を通して見える社会の歪みを描いている。メールに依存し生きたコミュニケーションが出来ない大学生、身体ばかりが大人並みに成長しても心がついていってない小6の女の子。実際、現代社会でも増えてきているんだろうな。川島と佐々木が徐々に変わっていく姿には感動。子供を導く周囲の大人の役割って大事だなと思った。
2011/04/27
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