香月流! 幽雅な相談室 妖アパから人生まで (YA!ENTERTAINMENT)

エンブレムＴ

「読者は、作者が何を考えているのかなど考えず、自分の好きなように世界を展開していけばいいのである。それこそが『読書の醍醐味』だろう」という言葉に大共感です！「作者自身を好き」と思えるレベルの好感度があれば問題ないけれど、物語を通して透けて見える作者の思惑に対してはモヤッとしちゃうことって多いですものねー。読者から届いた９９の質問に答えていくという形の本著ですが、良くも悪くも香月ワールドが炸裂しています。私は香月作品のファンであって、作者自身のファンではないってことがわかりました（笑）

2014/09/11

ひめありす＠灯れ松明の火

オタクに優しく普通に厳しく舌鋒鋭くまさしく快刀乱麻（でも時々切れ味が鋭すぎていらないものまで切りまくり過ぎちゃってるんじゃないかと思う）香月先生の言葉達。だからこそ、書いて欲しかったものがある。富田になりかける事でしか自分を保てなかった時の居た堪れなさを。本当はそっちに加わりたかった。田代や桜庭の様にどんなに明るく振舞っても受け入れて貰えない、隠し通さなくちゃいけない秘密を。部活で差別されるなんて、きっとこの人は知らない。でも、自分の思った事を包み隠さない潔さは、この社会で逃げない大人の象徴でした。RIP

2015/04/30

itica

香月さんのもとには沢山の悩める少年少女から質問があったのでしょう。「妖アパ」にしても、人間の本質や生き方についてとても分かり易く書かれていて何度も感銘を受けました。人に悩みは付きもの。壁にぶつかることもあるでしょう。そんなときに、ふと心にスッと入り込む言葉に出会えたらどれだけ救われるでしょう。香月さんが逝去され、とても悲しく悔しくてなりません。心よりご冥福をお祈りいたします。

2015/01/08

sora

「ズバッと、ばっさりとメッタギリ、そして言いたい放題、」それがなぜか、すっきりして気持ちがいいんです。オブラートや真綿に包んだ言い方よりもずっと、わかりやすく笑えます。 例えば、こんな感じ。質問:「千秋先生や・・・・・そして夕士君たちは結婚するのでしょうか」 答え:「どうぞ、自由に想像してくれ。想像こそ、読書の醍醐味だぞ」だって！

2014/01/17

かおりんご

児童書。香月先生がいろんな質問に答えてくれる、それだけのコンセプトで作られた一冊。あきらめなければ、なんにでもなれるというメッセージが素敵でした。妖アパしか読んだことないのですが、制覇したいなと思いました。早世されたことが、今更ながら悔やまれます。

2018/09/06