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くらのかみ (MYSTERY LAND)

くらのかみ (MYSTERY LAND)

くらのかみ (MYSTERY LAND)

作家
小野不由美
出版社
講談社
発売日
2003-07-30
ISBN
9784062705646
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くらのかみ (MYSTERY LAND) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

児童ミステリの名作『ミルナの座敷』(1962)を思わせる世界。本家の屋敷に集まる親戚たちの間に起こる事件を、子どもたちが解決していくのだが……。合理的解決よりも気になる、割り切れない部分としての座敷童子の謎。どうなっているのかと最初から読み返して、作者のしかけたトリックに気がついた。脱帽。ところで本書は、緑のしおりひも、緑のとじ糸。すべて村上画伯の緑基調のイラストと統一がとれている。児童書として、すごく凝った造本です。

2013/12/23

Aya Murakami

図書館本。北村薫作、野球の国のアリスの裏に紹介されていて手に取りました。 一人多い子ども…。定番の座敷童ネタですね。祠破壊とはまた違った恐ろしさを感じる話です。 しかし、本当に恐ろしいの座敷童がもたらした富を独占しようと犯罪に手を染める人間の心なのかも…。これまた定番のJホラー系のオチです。 座敷童以外でも地蔵も何もしないながら怖い感じがしました。地蔵って道祖信とかいわれて異界の境目のシンボルですし…(汗)

2018/08/11

風眠

ミステリーランドシリーズ。もしも子どもの時にこの本に出会っていたら、きっとずっと、読書が好きになっていたんじゃないかなって。ちょっと頑張って読んでみようかなと思わせる、絶妙な難易度。さりげなく人生の教訓も書かれている。座敷童子がでてきたり、殺人事件が起きたり、少年探偵団のようなものが結成されたり、子どもの「好き」がたくさん詰っている。なんだか、ジュブナイルのお手本のような作品だと思う。ラストの座敷童子の言葉は、この本を読む子どもたちの言葉そのものなのかもしれないと感じた。

2012/07/01

そのぼん

田舎の大きな屋敷に家族とともに集まった少年少女たち。そのなかにいるはずのない人物が混じっており、そこから物語が始まっていきました。ちょっとホラーテイストなミステリーとなっていました。大人たちのなんやかんやの話し合いが出てくる割にはドロドロしていないあたりが子供たちにも安心して読ませられるかな、と感じました。

2012/12/23

星落秋風五丈原

村上勉さんといえば、「だれも知らない小さな国」のコロボックルシリーズ。この絵を見ただけで、本を貪るように読んだ子供の頃が、わあっと押し寄せて来る。彼の絵を見るのは、本当に何年ぶりだろう。装丁から、とても懐かしい気分にさせてくれた。物語を凌駕する悲惨な事件が起こる、現在に生きる子供達には、こういう本は、緩やかすぎて「つまんなーい」ってそっぽを向かれるだろうか。そうだとしたら、悲しい事だ。「みんなで力を合わせて一つの事をやり遂げる」「自分の力で考える」など、随分メッセージを受け取って来た。

2003/08/10

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