黄金蝶ひとり (ミステリーランド)
黄金蝶ひとり (ミステリーランド) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
自然保護と開発のせめぎあいは、今に始まったことではないけれど、きっとどこかで繰り返されているんだろうなぁ。ここでは明らかに悪役をつとめる人物がいるけれど、現実は、私たち自身が破壊に加担する場面が多いだろう。用心したいところ。ミステリというか、昔の少年ドラマシリーズのような感触。メタ・ミステリ的な趣向は珍しくないけれど、あらかじめヒントを出しておいたというのとは、ちょっと違うんじゃないかな。テツと洸の、ちょっといい物語。この作品もまた、夏休みの話。ジュブナイル小説と夏休みは、もうすっかり定番という気がする。
2015/01/12
junkty@灯れ松明の火
1人ミステリーランド祭開催中!初太田忠司作品でしたが、面白かった!悪人から村の秘密を守る洸とテツの一夏の冒険譚。淋しさの漂うタイトルとは違い、暖かいラストが素晴らしかった。冒頭の謎も解決してスッキリした読後感…じゃな〜い!最後の最後でまた謎残して〜!楽しくなっちゃうじゃないですか♪本から本へ繋がる楽しさも味わえる、1冊て2度美味しい本です。ポオの方も読まねば〜♪
2011/07/15
白い風
★★☆先月恩田陸さんの「七月」「八月」を読んだので久し振りに過去の”ミステリーランド”を読みました。 太田忠司さんの作品が初めてだったので作風が分かりませんが、SFタッチの作品でしたね。 冒頭の「この本を書いたのは、誰か?」は楽しめました! 逆にあとがきにあったポオ(エドガー・アラン・ポー)の暗号を子供に勧めるのは如何なものかと思う。 古典の名作だけど・・・ハードル高くない!? 大人でも暗号の高等技術だと思うな(少なくとも私には(笑))
2017/06/12
naminnie
作家の持つ想像力って、ホントに面白くて凄いなぁ、と改めて感じた一冊。爽やかで優しくて、でも、ちゃんと「悪」もある、王道ミステリーランド!でした。
2011/02/17
あおさわ
少年の夏の冒険。都会っ子が田舎で成長していく姿はやはり感動します。おじいさんもカッコいい。1人罪と秘密を抱き村に尽くした祖父。その祖父と、少年と、もうひとりの新たな出会い。襲う悪意、そして幻想的な秘密。眩しい少年時代がここにあります。ラストに語り部のちょっとした秘密が明かされ、微笑まずには居られません。
2011/10/02
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