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探偵伯爵と僕 (ミステリーランド)

探偵伯爵と僕 (ミステリーランド)

探偵伯爵と僕 (ミステリーランド)

作家
森博嗣
山田章博
出版社
講談社
発売日
2004-04-28
ISBN
9784062705707
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探偵伯爵と僕 (ミステリーランド) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

大満足な作品でした。森先生の作品を読むのは久しぶりでしたが、ジュニア向きでも不自然にならない文章力はすばらしさを感じました。ラスト2ページがなくても、充分にミステリとして完成度が高いと思います。伯爵の人物像が、最初は滑稽だったのがどんどん真面目に、最後は泣かせる存在となってくるのが良かった。「そうだったのか……」と。江戸川乱歩か横溝正史のジュニア作品のような展開を予想していましたが、オーソドックスな本格を最後まで一貫させた傑作です。

2014/05/04

Penguin

初めての森博嗣さん作品。「本を読むのが大好き。国語が一番嫌い。漢字を書くことが苦手…人間が書く暗号として、絶対に複雑過ぎる。だから、僕はワープロで夏休みの日記を書く」という主人公の僕。 探偵伯爵と僕との言葉遊びが、随所にあり面白かったが、命について考えることは難しく私も答えはわからないなぁ…

2012/04/30

junkty@灯れ松明の火

1人ミステリーランド祭開催中!今回のお話もかなりダークなお話でした。小学生が体験する、連続殺人事件を当事者の小学生が語ります。しかし、題材の「命とは?」「人を罰するとは?」が重いわりにスラスラ読めるのは、さすが森博嗣さんと言ったところでしょうか。言葉遊びは面白く笑えて、考えさせるところではキチンと考えさせてくれます。子供向けと侮れないし、子供が読んでも感じる事が多いと思う本でした。オススメです!

2011/08/03

にく

児童向けということでさらりとした文章だけど、森さんらしさは健在。森哲学で語る現実の理不尽さや「なぜ人を殺してはいけないのか」といった道徳。「僕」と同年代の頃に読んだらどう感じたのか気になる。ぜひ小学校の図書室に置いてほしい。山田さんのイラストも素敵です。

2010/10/20

みなみ

小説だけれど、考えさせられる言葉が沢山あった。虫の標本は良くて、犬や猫は駄目なのはなぜなのか。買収とは、お金のために自分の主義主張を曲げることだ。「殺人というのは、ほとんど恨みによって行われるものではないんだよ。…多くの場合は、何かを奪うために相手を殺す。…人間の命、あるいは尊厳を奪いたい、という直接的な殺人もある。」

2023/07/13

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