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いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)

いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)

いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド)

作家
西澤保彦
出版社
講談社
発売日
2004-04-28
ISBN
9784062705714
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いつか、ふたりは二匹 (ミステリーランド) / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

猫に乗り移れる主人公が町内で発生した事件を調査する。ミステリーランドらしく軽い感じで進みますが、結末がちょっと重めな感じ。

2016/07/28

藤月はな(灯れ松明の火)

深青さんの感想がきっかけで再読。実は初めて読んだ西澤保彦作品がリリカルなこれだったので、調子に乗って『収穫祭』を読んだら人間の穢さとド変態行為に撃沈し、『収穫祭』を返す時は汚物を掴むような対応になってしまったという苦い思い出があります・・・。再読すると大人だけじゃなくて子供でも立派な薄汚さや身勝手さを兼ね備えていましたね。そしてフリガナなしじゃ、読めない人名に撃沈しそうに。だけど真実を知っても助けようとしたトモくんは誰よりも優しかったんじゃないかなと思わずにいられません。勿論、久美子さんはいい女でした。

2015/04/22

へくとぱすかる

文庫で読んだものを単行本で再読。オリジナルは総ルビでカラーイラストもあり、読みやすい。短時間で読めたが、日常の中の凶悪犯罪事件には、いかにも現代らしいリアルさがある。子どもが探偵をするという、現実にはありえない無理さを、西澤作品らしい設定がしっかり回避している。それがまた、作品のタイトルとからんでいる点が、すばらしいと思う。真相も意外だ。ラストで別れの悲しさが迫る、主人公の成長物語でもある。冒頭の設定が、いったいどういう形で生かされているのか気になるが、きちんと伏線として回収しているのがみごと。

2021/03/19

Penguin

猫になれるぼく。 町で起きた事件を仲良しのピーターと解決していく。 小学生の謎解きなのに、誘拐や殺人未遂など、中々重い内容だった。 犯人の動機についても、今も時折問題となっている物で、犯人の感情に背中が寒くなった… でも読後は、ほっこりと温かくなった。 ジェニイとピーターがいつまでも仲良くいられますように…

2012/04/26

エンリケ

小学生が猫に憑依して犬と会話するという幕開け。このまま長閑なお話かと思いきや、少女の誘拐未遂、更には殺人未遂と何とも不穏な成り行き。男の子はその能力を利用して猫の身で事件の真相を探る。この男の子、真面目で勤勉で兎に角良い子。児童文学の主人公の様なキャラだが、事件は陰惨。犯人はどうやらサイコパスの様で、そのギャップに些か戸惑う。お話自体はスピード感溢れる展開で適度にスリルを楽しめる。ただどうしても前述の通りどっち付かず感を感じてしまった。最後は猫好きには切ない幕切れ。そしてお姉さんの正体には意表を突かれた。

2018/01/09

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