ラインの虜囚 (MYSTERY LAND)
ラインの虜囚 (MYSTERY LAND) / 感想・レビュー
海猫
ネタの仕込みや雰囲気作りが抜群で、大いに気分が出る西洋伝奇講談。ただしお話が短めだから、風呂敷が広がっていくワクワク感はちょっと弱い。そこも見方を変えれば綺麗にまとまっているとも言える。レーベルの性質を考えれば児童書のコンパクトさという枠の中で、時代を超えたロマンを盛り込んだ、上質な作品に仕上がっているように思う。主人公チームが生き生きしているし、展開上細かい所を押さえているのが嬉しいし、エピローグには歴史の雄大さとともに時の流れの儚さも感じた。
2017/08/19
へくとぱすかる
ミステリーランドのシリーズでありながら、ミステリではない(!?)。しかし文句なく痛快におもしろい冒険小説。1830年のフランス。カナダから来た少女・コリンヌを守り、冒険に旅立つ3人の男たちが文句なしに強い。かっこいいのだ! あえてミステリっぽい点を探すとすれば、ラストに明らかにされる事実、というところだろうか。ナポレオンをはじめ、歴史に秘められた謎をちりばめながらの冒険の旅。もしジュニア向きでなければ、もっと長い小説として書かれていただろう。大人向きに書き直したヴァージョンがあったら読みたいとさえ思う。
2015/01/10
るぴん
図書館本。カナダから来た少女コリンヌが、自称天才作家のアレク、海賊王ラフィット、酔いどれ剣士モントラシェのおじさん3人と共に、謎の塔の調査に旅立つ。塔に囚われているのは、9年前に死んだナポレオンなのか…?児童書なので文字もふりがなも大きく、さくっと読了。『鉄仮面』と『三銃士』を合わせたような冒険活劇。偶然出会った仲間達が途轍もなく強いのは王道。おじさん達だけでなく、コリンヌまで実在の人物だったのは驚いた。カナダの歴史は知らなかったなぁ。ここから冒険小説を読み始めるきっかけになりそうな1冊(^^)
2016/10/13
たか
ミステリランドシリーズ。中世ヨーロッパを舞台にしたジュブナイル向け冒険小説。少女と三人の男たちがナポレオンの生死を確認するための旅にでる。パスティーシュ形式になっており、最後には主役4人が全て歴史上の人物であることがわかり楽しめる。D評価
2018/03/03
Penguin
ナポレオンに纏わる人やお話が沢山♪ 実在の人々が出て来るし、魅力的なおじ様も♪ 気持ち良い読後感で、子供の時に読みたかった作品。
2012/05/24
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