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今に生きる親鸞 (講談社+α新書 81-1A)

今に生きる親鸞 (講談社+α新書 81-1A)

今に生きる親鸞 (講談社+α新書 81-1A)

作家
吉本隆明
出版社
講談社
発売日
2001-09-01
ISBN
9784062720892
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今に生きる親鸞 (講談社+α新書 81-1A) / 感想・レビュー

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さっちも

ゾクッとする一説があったり、良く意味が飲み込めない部分があったりと評価しずらい内容。親鸞は自己欺瞞について深く切り込んでいるのかな。私がサッパリと生きるのに必要な知識と思うので、同じ著者の親鸞を読んで理解を深めていきたいと思う。

2019/01/24

nbhd

著者の本をちゃんと読んだことない立場で率直に言うと、さして面白くも目新しくもなかった。ただ、著者の「わかりにくい言葉はこび」が、(だからこそ)発するメッセージを受け取ると、「世間一般の善悪なんて、せいぜい世間一般の善悪に過ぎない」とこの本を通して言いたかったのだと思う。親鸞さんは「善も悪も結局は業だよ」みたいなことを言ってて、その裁定基準を定めてない。「裁定基準がないこと」の機能は、世間一般の裁定基準を無効化し、状況を再問題化することにある。って、まあでも、これは別の本でも読んだ考え方なので、ん〜、まあ。

2016/07/23

ドリチン

(図書館本)親鸞本三冊目。著者が優しく親鸞の思想を解説してくれてはるし、一歩進んで独自の解釈も示してはるのでとても楽しんで読めた。やはり吉本隆明さんの本は面白い。でも親鸞関連の本は三冊も読んだのでもうお腹いっぱいかな。次は娘さんの吉本ばななさんの小説を読む予定。

2016/04/27

ラーメン小池

知の巨人・吉本隆明による、現代人向けの親鸞論。親鸞の特徴として、赤裸々に自らの迷いや煩悩を吐露していること、真理の追求よりも人を救うために教えを説いた、という二点が挙げられよう。前者に関しては、親近感や人間臭さを感じさせ、教えが広まる一因ともなっただろう。後者については、代表的な教えの一つが「悪人正機」だが、その教えが誤解を生む事を覚悟しながらも、長い苦悩の中から生み出され、普遍の輝きを放っている。なぜなら、人は誰もが悪を持つ。しかしその悪を救うための論拠として、人の本性を踏まえて考え抜いたものだから。

2015/10/03

amanon

これまで読んできた著者の親鸞関係の著作とほぼ重複する内容になっており、あまり新味はない。逆に言えば、これまで読んできた著者の親鸞論のおさらいとして読んだという感じか?一クリスチャンとして一番気にかかるのは、親鸞の善悪論。ごく自然な流れから行う善行は良いが、意図的に行う善行は駄目という発想は、キリスト教的な立場と対立するもの、かといって、親鸞の見解にもある程度理解できる所もあるわけで、このあたり熟考が必要だろう。それから吉本による親鸞論を読むのもいいが、親鸞自身の著作も読みたくなってきた。

2013/08/16

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