中年シングル生活 (講談社文庫 せ 8-5)
中年シングル生活 (講談社文庫 せ 8-5) / 感想・レビュー
団塊シニア
団塊の世代の作者が45歳時に執筆したものでシングル生活が淡々として描かれている、話題が多岐にわたってる割に読中疲労感を覚える内容であった。
2015/06/08
Die-Go
取り立てて示唆があるわけでもなく、まして金言がころがっているわけでもないのだが、ページを繰る手をとめられない。中年真っ只中にある自分に身を置き換えて考えることしばしばであったが、そんなに共感もできず。面白くはあった。★★★★☆
2021/02/20
コジターレ
ひょんなことで作者のことを知り読んでみたが、思いの外面白かった。僕と境遇が似ていることもあり、共感できるところが多かった。硬質な文章なのに、ユーモアと自信と諦めが良い具合に混じり合って、読み心地が良い。中年をどう生きるか、そしてどう生活を営むか。そんなことを漠然とでも考えている人にお勧め。
2021/01/24
てくてく
1997年当時でシングル生活を送る40代後半の男性の日常エッセイ。本文中で何度か男女ともに未婚率が高まっていることに触れているが、今はその当時よりもさらに未婚率が高まっていることを笑えばいいのか、悲しめば良いのかわからない。とはいえ、著者の場合、周囲にも同じようなシングル生活を送る文筆家がいて、それなりに交流を楽しんでいる様子が羨ましかった。
2014/07/25
柴多知彦@cinema365
関川夏央の(書名どおり)「中年シングル生活」を自嘲気味につづった随想を縦軸に、関川の守備範囲である夏目漱石をはじめとした明治以降の文豪やハードボイルド小説(関川は故・谷口ジローと組んだハードボイルドコミックの原作者としても有名)の考察を横軸に、虚実の両側面から中年(独身)像を立体的に描き出す。『坊っちゃん』の主人公が最終的に同居人として選んだ相手とか、ブルース・ウィリスの出世作であるTVドラマ『こちらブルームーン探偵社』の皮肉的(メタ的!)な最終回とか、知らなかった事実も多く蘊蓄としてもきわめて射程が長い
2021/04/14
感想・レビューをもっと見る