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ガリバー・パニック (講談社文庫 に 29-1)

ガリバー・パニック (講談社文庫 に 29-1)

ガリバー・パニック (講談社文庫 に 29-1)

作家
楡周平
出版社
講談社
発売日
2001-08-01
ISBN
9784062732246
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ガリバー・パニック (講談社文庫 に 29-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ナルピーチ

笑激の巨人、ここに現る。突如として九十九里浜に出現した謎の物体、それは全長100mはあるだろう人間だったのだ…。とんでもない出だしから始まる本作。主人公の“虎之助”が何とも愛くるしく、自衛隊の“郷田”との博多弁で喋る二人の会話が心地好い温かさを生み出してくれる。そんな虎之助の利用価値をどう見出だすのか。政治的要素と各企業の利権争いを巧みに融合させて描かれていく。ただのエンタメ小説に留まらないユーモアと感動のスペクタクル巨編!最高に面白かった🤣

2021/09/25

chiru

ハードボイルドな楡修平さんのパニック小説は予想を超える面白さ!! 九十九里浜に突如現れた身長100mの謎の生物。その生物は胸に「熊田工務店」と刺繍された作業着を着て黄色いヘルメットを被り、博多弁を話す。巨人のイメージとは違い、素朴で誠実で愛らしい虎之助。自衛隊員と虎之助の博多弁の会話に、ほのぼのして、たっぷり笑った!大雨で孤立した作業員の救出劇は虎之助でしか成し得ない。救助終了と同時に消えた虎之助はいったいどこへ…?損得を判断基準にする社会で、最も人間らしく生きた虎之助が愛おしくなる物語でした。💕★5

2021/10/13

NADIA

ある日突然、千葉県の九十九里浜に身長100メートルを超える巨人が現れた。その巨人は博多に住む上田虎之助と日本語で名乗った。これがタイトルのガリバーである。このガリバー虎之助さんをめぐって繰り広げられるドタバタ。もちろんある程度のドタバタは予想していたが、それをはるかに超えていた。なるほど!と思わされる部分も多く、特に経済界の動きが妙にリアルに感じた。十分に面白かったが、欲を言えば、もう少しガリバー虎之助の活躍を見たかったかな。

2021/11/04

10$の恋

馬鹿馬鹿しいと思うこと自体バカバカしくなる傑作!常識や理論を超越した展開と面白さ♪上田虎之助は土木作業員、ある日突如オゾン磁場に巻き込まれ、100mの大男になって九十九里浜に現れた。さて、巨大化した自分にパニック、官僚や政府は管轄のなすり合いでパニック、虎之助の厄介な生理現象でパニック、しかし(利用したら儲かるのでは?)と、一転大手ゼネコンや広告代理店などが利権パニック。虎之助の純朴な性格と、自衛官郷田との友情が胸を打つ。博多弁がまたいいね!風刺も効いた大スペクタクルに、まだワクワクが止まらない(笑)。

2022/09/22

白のヒメ

突然、千葉の九十九里浜に100メートルを超す巨人が現れた。作業着を着て首には工務店のタオルがかかっている。果たして、一体この巨人は何者なのか、これに対して日本政府はどうするのか・・・。いやー、面白かった。日本現代版「ガリバー旅行記」想像以上にリアルに読み進められたのは、作者おかげ。政治とか世間の情勢とかに疎い私は、楡さんのストーリー展開で、こういう異常事態に対してどう国が動くのか勉強になった。途中経過も最後も納得。これは本当にエンターテイメントだ!

2020/12/15

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