ザ・対決 (講談社文庫 し 31-23)
ザ・対決 (講談社文庫 し 31-23) / 感想・レビュー
ばりぼー
十数年ぶりの再読。特に男性にとって二大ヒーローの夢の対決というのは、永遠の憧れ、鉄板のテーマでしょう。「ソクラテスvs釈迦」のまさかの○○○○○対決や、「ラーメンvsカレーライス」の夫婦喧嘩、「桃太郎vs金太郎」のトライアスロン対決なんていう超くだらないものもありますが(笑)、パスティーシュの名手だけあって「ロビンソン・クルーソーvsガリヴァー」や「シェークスピアvs近松門左衛門」の文体模写にはうならされます。馬鹿馬鹿しく笑いながらも随所で語られる蘊蓄が勉強になり、一冊で二度美味しいグリコ本です。
2016/01/19
かんらんしゃ🎡
★桃太郎vs金太郎、お茶vs珈琲を含め10番勝負。切り口は変化に富み、ディベートは論理的で、カップ議長の進行も上手い。しかしどれも決着をつけないんだよ。★清水義範氏は名古屋愛に満ちた名古屋人。我ら名古屋人は江戸と上方・東京と大阪、両方の顔色を窺う習性があって優柔不断というか気を遣うというか、自分の意見をはっきり言わないんだよね。『金鯱の夢』でも名古屋用と他県用に2つのエンディングを用意するくらいだから。異論反論構わずビシッと決着つければもっとインパクトのある本になった気がするのだが。
2016/12/11
kinupon
タイトルや表紙の絵からチャラいのかなと思ったら・・・・・なかなか。ソクラテスと釈迦の対決などは哲学的です。しかし、最後は・・・・。
2020/06/06
誰かのプリン
対決者の歴史を比較したり結構真面目に書かれている。お茶vsコーヒーのリベートやラーメンvsカレー論争があるあるで面白かった。
2019/09/26
kakoboo
この二つが対決したらどうなるのか?想像したこともないけど、想像したら面白い対決になりそうなものを短編にしたパスティーシュ作家の清水さんらしい作品です。バカバカしいと思う人もいるかもしれませんが、出来上がった作品らしさがあり、色あせない感じがするのは流石です。単に対決といっても双方の立場からディベートをしたり、お互いの立場を尊重した対談であったり、生き方を現代風にするなど、アプローチの多彩さにはびっくりです。続編があってもよかったと思います。わさびvsからし 算盤vs電卓 ソニーvs任天堂…
2016/03/01
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