ABC殺人事件 (講談社文庫 あ 58-9)
ABC殺人事件 (講談社文庫 あ 58-9) / 感想・レビュー
aquamarine
クリスティの「ABC殺人事件」がテーマですが、ガチガチにオマージュされているわけではないので本家を読んでいなくても楽しめると思います。とにかく豪華メンバーで読み応えがあります。再読のものもありましたが忘れていて初読のように楽しめました。一番の好みは法月さんの「ABCD包囲網」。のりりんが出てこなくてもあまり変わらなそうなのがちょっと難点ですが。また、恩田さんの作品は数えるほどしか読んでいないのですがこちらは面白かったです。こんな作品も書かれるんですね。アンソロジーならではの出逢いで、発見でした。
2016/10/31
🐾Yoko Omoto🐾
クリスティの「ABC殺人事件」をモチーフにしたアンソロジー。有名作家さんのシリーズ物を使った競作で、既に著者の短編集に収録の作品もあるがすべて未読だったのでお得な一冊だった。一つのお題からなる趣向を凝らしたそれぞれのアプローチは見事。中でも法月氏の「ABCD包囲網」と貫井氏の「連鎖する数字」はラストの意外性という点でも抜けた面白さ。クリスティへのオマージュとして一番忠実なのは有栖川氏の「ABCキラー」で、ラストに社会風刺を利かせた作家アリスシリーズ。独創的な恩田氏、動機が面白い加納作品と良作揃いでお薦め。
2013/11/11
aoringo
アガサクリスティのABC殺人事件をモチーフにしたアンソロジー。既読の作品もあったけど、どれも個性があって面白かった。貫井徳郎さんの吉祥院先輩の話はずっこけ具合が好き。シリーズ化はされてないのかな?恩田さんのラジオでの会話劇が意外な方向へ向かっていく展開もいい感じだった。あと関係ないけど、貫井さんと加納朋子さんはご夫婦だったのですねー。それが一番びっくりだったりして笑
2019/10/22
セウテス
アガサ・クリスティー「ABC殺人事件」をテーマにした、5人の作家のアンソロジー。オマージュと言えるのは有栖川氏の作品のみですが、其々作家特有の捉え方が見比べる事が出来て、アンソロジーの良さを納得します。一つのテーマについて作品を書いていく事で、作家さん毎に相性や感性の違いを認識出来るのは、読者の選択にとっても価値あります。中でも恩田陸氏の作品は、ラジオ番組のDJの会話と実際の事件がリンクしていきます。ラジオを聴いている感覚で、会話のみで話が展開します。なんか新鮮、凄い挑戦ですが、こんなシリーズ欲しいです。
2016/10/21
takaC
「女王・クリスティの名作ABC殺人事件をモチーフに5人の鬼才が綴る華麗なる事件簿」と煽っているものの、そういうのは「ABCキラー」と「猫の家のアリス」だけだったと思うぞ。
2013/12/06
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