降魔王 (講談社文庫 た 43-30)
降魔王 (講談社文庫 た 43-30) / 感想・レビュー
TheWho
キリストの墓伝説や秦氏や吉備氏等の古代氏族の素性を日猶同祖論に、そして各地に残る伝説や地名等をSFチックな超古代史に絡めた破天荒な歴史ミステリー「蒼夜叉」の続編。物語は、蒼夜叉の事件から3年後、TVで生中継された政治家の転落死事件に蒼夜叉事件の関連性を感じた3人の主人公らが、岩手県東和町で遭遇する奇想天外な出来事に、前作では敵側だった怨霊を味方につけ解決に導く。今回は、歴史ミステリーに、よりSFの素材が満載され一面哲学的な趣も醸し出している。ともあれ著者ファンには楽しめる一冊です。
2015/11/14
はつばあば
「蒼夜叉」の疲れを癒すべく、さくさくと読了。3年が過ぎ高野山に隠る剣。夢とは人の心を癒し希望を与える。しかし現実は・・己を知り、己を捨て苦しみを受け入れねばならない。夢は見るだけにしておかねば人類は滅びに至る。ビットコインも然り。
2014/03/01
りちゃ
「蒼夜叉」から三年。テレビの生中継に移った箱を持つ人物が映りこんだ。万梨子と律子は高野山にいる剣に連絡を取る。祟徳院、再び。敵は何者…。やはりこうなる。
2018/11/18
makersat
蒼夜叉の続編だと知らずに読むと置いてけぼりにされるのではないかと危惧する。これから読む方は同氏の蒼夜叉を先に読むことをお奨めする。前作でお馴染みの剣と万梨子、律子に加え、剣の友人である沢松と北村が加わり、再び獏を追う。堂前興産に探りを入れるうちに、元サッカー選手の西条漣と対立することとなり…… どういうジャンルに分類していいのか困るが、蒼夜叉を楽しめた人は充分に満足できるだろう。『あの人』も大活躍するのが嬉しいところだ。
2015/04/27
Mazza
続編らしいが、これだけでも十分楽しめるSFであった。
2019/04/19
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