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寄り道ビアホール (講談社文庫 し 46-4)

寄り道ビアホール (講談社文庫 し 46-4)

寄り道ビアホール (講談社文庫 し 46-4)

作家
篠田節子
出版社
講談社
発売日
2002-02-01
ISBN
9784062733618
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寄り道ビアホール (講談社文庫 し 46-4) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

重松清との対談が出色。 重松清が編集者あがりだということを知った。 随筆嫌いの篠田節子をいじっている。 山村正夫の小説講座あがりで、宮部みゆきの年上の後輩の篠田節子をいろいろ。 弟子というか、妹子というか。 篠田節子がおっさんであることが発覚。 「小説の方も男か女か分からないものを書いています」と言っている。男性から見ると、女性視点でないと書けないものだと感じている。おっさん的ではあるけど。おやじギャル++的な。

2013/04/29

ひろ

『寄り道ビアホール』というタイトルがいい。ジョッキ片手にリラックスしてどうぞ!って意味らしいが、どのエッセイも書き出しの文章が上手い。 読み手の心を3行で掴む。 が、しかし、巻末の重松清氏との対談は良くない。 聞き手のはずの重松氏が喋り過ぎだ。 もっと篠田さんの素顔を引き出すトークをして欲しかった。 読み終えてあとがきが一番心に残った。 あとがきには「反省をこめて、たまにはしらふで」と副題がついているが、タイトルはビアホールだし、篠田さんは相当な酒豪な方なのだろうか? カッコいいな。

2017/08/01

エッセイだったんだ。俺はエッセイ読まないんだけど、買ってしまったので仕方なく読んだ。直木賞受賞作家だから、構成が読みやすく、2日で読んでしまった。海外旅行の楽しみ方が共感した。「老いるとは、死への準備期間ではなく、障害を持って生きること」を理解できる歳になったんだなと思った。

2017/09/14

やどかり

社会問題にも触れられたちょっとお硬いエッセイといった感じ。南の島を訪れた時のエッセイと「妹たちへ」と括られたエッセイがよかった。人生における敗者復活戦は無数にある、無駄玉を打っているうちに命中度は上がってくるという言葉が好きだった。公務員の経験や小説講座に通い小説家になった篠田さんだから書けた言葉なのかなー。

2013/06/18

奏市

なんかはっとさせられたエッセイ。違うといいたいけれど至極正論つきつけられて、胃がキリッとなったり。「上昇志向」勝手にマイナスなイメージのものとして世間と同調し、ないものとして過ごしてきたような気がする。小説に似た硬質な文章が心地いい。時代が変わっても根底にある普遍的な美意識に共感でき、あくまで庶民目線からの骨太な社会批評も鋭い。こういう人の政治演説とか聞いてみたい。重松清さんが、作家は「悪魔の代弁者」であっていいのでは、との指摘が面白い。誰かそういう人もいないとなと思う。著者の小説をもっと読みたい。

2020/05/31

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