公主帰還 (講談社文庫 い 80-3)
公主帰還 (講談社文庫 い 80-3) / 感想・レビュー
Quijimna
梁山泊が暴れた宋の時代。北の異民族によって国家がガタガタだったというが、その実相に触れられる一冊。中島敦ほどの上品さはないが、手軽に読める。★★★☆☆
2015/09/10
一柳すず子
中国の歴史物7編。金に連れ去られた皇族が帰還したが、幼い頃に連れ去られたので顔が分からないという表題作。物凄い人数が連れ去られたのが凄い。その他、政治とか社会に翻弄されながらも生きる人々の話。面白かったです。
2016/07/18
祥子
「芙蓉怨」、夫人の誇りと、誇りを踏みにじられての生を天秤に掛けて誇りをとったあの決断がいい。二人が直接語らったその回数こそ少ないが、その短い時間のなかで確かに通じるものがあったのだろうな、と思わせる名作だと思う。
2009/07/06
オイコラ
再読。軽く読めるがどれも宋のなかなかに大変な時代を背景にしてしっかりと面白い。前に読んだときは時代背景がよくわからなくて特に表題作や「僭称」がぴんとこなかったけど、知って読むとやはり違うなあ。
2015/01/10
桃水
2010/04/08:最初の「潔癖」は少し前に読んだ『新・異色時代短篇傑作大全』にも収録されていました。
2010/04/08
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