エロティシズム12幻想 (講談社文庫 つ 22-2)
エロティシズム12幻想 (講談社文庫 つ 22-2) / 感想・レビュー
*maru*
津原泰水氏監修。12名の作家による、12のエロティシズム。12名中、初読み7名。すっかり油断していたらトップバッター牧野さんの放送禁止用語のオンパレードにお口あんぐり。読み終えてから気付く。『怪しの晩餐』の方だったのね。淡く切ない恋心や露骨なエロ、淫らで幻想的な大人の官能美など、様々なエロティシズムを堪能できる贅沢な1冊。有栖川さん『恋人』、初読み菅さん『和服継承』、津原さん『アルバトロス』、初読み森さん『翼人たち』、京極さん『鬼交』がお気に入り。特に有栖川さんと京極さん。両者の貫禄、さすがですね。
2018/10/02
瑞佳
十何年かぶりに再読。このアンソロジーでわたしは有栖川作品と運命の出会いを果たす。そもそもの購入のきっかけは京極さんの『鬼交』ねらいだったんだけど。新本格やホラーの旗手による、まったく新しい官能小説集。当時、吐きそうなくらいのエロティシズムとはちゃめちゃなバイオレンスにまみれた竹本さんの『非時の香の木の実』がキョーレツに印象深かったが、今読んでも変わらず狂ってて気持ち悪くておもしろい。
2016/10/09
ハンナ
お借りしたもの。タイトル通り、エロティックに関する12の短編集。しかし、エロは意外と難しいのか単に卑猥な言葉や行動を羅列したものも多かったなぁ…(^^; 良かったのは、有栖川さんと安孫子さん、菅さん、新津さん、森さん、北原さん、京極さん♪ ページ数の割には12も入っているので読み応え抜群!こういうアンソロジーは文庫になるととっても便利だよなー。また、こんな作品を手に取ってみたいと思った次第!
2013/12/05
simasima
しょっぱなから怒涛の卑猥語攻撃に、ちょちょちょ!ってなりましたが、京極夏彦、有栖川有栖、我孫子武丸、新津きよみなど12名による競作集。個人的には「和服継承」あたりのエロスが好みだけど、まぁエロティシズムにも色々あるものですね。取りすました表紙からは想像もできないくらい本気のエロで乱れに乱れてます。この世界わかるかって言われたら正直、よくわからない。でも、その日常からちょっと逸脱したよくわからない感じが淫靡であり、エロティシズムなんだろうなぁと。途中、どぎついグロ描写がドビャっと来るので苦手な方は閲覧注意。
2014/07/26
ナチュラ
アンソロジー短編集 淫語の羅列、グロテスク、同性愛...それぞれの世界観の異なるエロティシズムを堪能した。 京極夏彦 「鬼交」 は間接的なエロスで ホラー的ではあるが、とても艶めかしい作品だった。 他に 有栖川有栖、津原泰水、新津きよみ などの作家を含む12作品。
2014/11/28
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