死の教訓 上 (講談社文庫 て 13-1)
死の教訓 上 (講談社文庫 て 13-1) / 感想・レビュー
Kircheis
★★★☆☆ ディーヴァー初期の作品。 意外と展開はゆったりとしており、ディーヴァーとしては平凡な出来かも? 作中では、ムーンキラーとか言って市民の恐怖感を煽るメディアに1番腹が立った。 セアラが物語の鍵になりそうなんだが、下巻でどのように絡んでくるのか楽しみである。 ゆったりした展開といいつつも上巻の最後にあっと驚く事実が発覚し、これから大きな動きがありそう。 下巻に続く。
2022/09/16
みゆき・K
冗長でなかなか話が進まず、いつもの J・ディヴァーらしさがないと思ったら、初期の頃の作品だった。女子大生の殺人現場に残されたのは、捜査主任ビル・コード家への殺人予告。学習障害児のビルの娘との関わりが鍵か?と思いきや、最後にその兄の不穏な行動が明らかに。でも名前が違う(ニックネームなのか?)さあ、次は下巻へ!と言いたいところだが、本作はイマイチの感が強く、これで終わりにしようかどうかと迷っている。登場人物がやたら多いのに人物描写が希薄で、誰が誰やら分からなくなってきた。
2023/10/27
Fondsaule
★★★★☆ ジェフリー・ディーヴァーのこれもブレーク前の作品。 コロンビア州の田舎町ニューレバノンが舞台。 女子大生の殺人事件の解明をしていく。 保安官事務所捜査主任ビル・コードが主人公。 町には殺人予告を思わせるマークが・・・ そして上巻の終わりで、えっ!、だって名前違うじゃん。
2022/12/05
bapaksejahtera
濃い味付けのライムシリーズを避けて読む。南部の小さな町が舞台。町は経営の怪しい3流大学の存在に依存する。その女子大生が間を置いて暴行死。背景には教師や学生の乱脈な行動があるのだが、学校当局は経営への懸念から表沙汰になる事を避け、カルト犯罪を主張する保安官の妄説に縋る。マスコミは犯人をムーンキラーと仕立て町はパニックとなる。操作に当たっていた保安官事務所刑事はカルト説を退けていたが、彼は圧力を受けて停職措置を被る。小説では彼の娘の学習障害振りが描かれ、かつ前職での失敗も明らかになるのだが。中々良いスタート。
2023/05/14
tom
ジェフリー・ディーバーのリンカーン・シリーズ以前の古い作品。リンカーン・シリーズは、どんでん返しの連続技だけど、結論に向けてまっしぐら、基本はシンプルなスタイルの書き方。これに対して、この本は、登場人物の生活が細かく書き込まれている。デーバーさんは、リンカーン・スタイルを見つけるまでは、こういう書き方をしていたのだと、こういうところも面白い。というところで下巻に。
2015/10/19
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