推理日記 6 (講談社文庫 さ 2-47)
推理日記 6 (講談社文庫 さ 2-47) / 感想・レビュー
Tetchy
相変わらず厳しい論調で各作家を3枚にも4枚にも下ろしてしまう。失われる日本語を平成の世に正しく伝える最後の長老かのような微に入り細を穿つ、その選文眼は今回も健在だ。やはりこういうのは非常に勉強になるし、編集者や校正の方々にとっても身が締まる思いがしているのではないだろうか。しかし、いささか年寄りの説教めいた雰囲気を感じたのも事実。まあ、昔はどこにも近所に口うるさい頑固親父がいたものである。佐野には命続く限り、文壇の頑固親父であって欲しい。
2009/08/23
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