イベリアの雷鳴 (講談社文庫 お 47-14)
イベリアの雷鳴 (講談社文庫 お 47-14) / 感想・レビュー
まつうら
フランスがヒトラーに降伏した時代のスペインを舞台に、各国の思惑と諜報戦を描く。あの戦争のとき、スペインは枢軸側にも連合側にも与しなかったが、もしどちらかに参戦していたなら、歴史が変わっていたことは想像に難くない。しかし動かなかったスペインの裏で、ドイツやイギリス、反政府組織などがいろいろと工作していたことはとても興味深い。さらにペルー人を装った日本人・北都がからみ、戦争の匂いを濃くしている日本はどうすべきかを案じる姿を見つけると、続編「遠ざかる祖国」が気になって仕方ない! このシリーズにはまりました💦
2023/07/03
stobe1904
【イベリアシリーズ第一弾】全7作からなるイベリアシリーズの第一弾。スペイン内戦直後のスペインを舞台に史実とフィクションを巧みに組合せて、政治家たちと欧州列強国の諜報員たちの虚々実々の策謀を描く。ドイツから枢軸国側での参戦を要求されるスペインとそれをはぐらかすフランコ、そのフランコ暗殺を企む不穏な情勢、独英の戦い、日本の開戦など今後の展開に期待が膨らむ。この壮大なシリーズはゆっくり、じっくり味わいたい。★★★★☆
2021/12/20
えと
1939~1940年のヨーロッパ情勢下におけるスパイ小説。ヒトラー政権のドイツと、連合軍のイギリスが、スペインを巡って暗躍します。スペインは内乱終結直後で、体力がないにも関わらず、なかなかの強気姿勢。第二次世界大戦下のヨーロッパ情勢のはしりがわかりました。続きも読みます。
2016/03/07
ひで
中々読み応えがありました。蘇るかなぁ⁇
2017/01/09
takeapple
スペインといえば逢坂剛、イベリアシリーズの第1巻。大きな流れに基づいているから、うまく行かないことはわかっているのに、思わず手に汗握る。今後の展開に注目だ。記録によるとずっと昔に読んだはずだけど細部は忘れているなあ。こういった小説が好きだなあ。
2023/09/04
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