イツロベ (講談社文庫 ふ 62-1)
イツロベ (講談社文庫 ふ 62-1) / 感想・レビュー
キー
1999年作品。 産婦人科医の間野が、赴任先のアフリカで出会う人類発祥の地なのではないかという森にたどり着くおどろおどろしい、前半アフリカ篇。 日本に帰ってきた間野だが、徐々に家庭が崩壊。間野の忘れていた過去を思い出すところから、間野の出生の秘密が明かされる ミステリー的な後半日本篇。 色々と、ジャンルがミックスされた内容ですが、アフリカから日本へ。現在から過去へ、間野が精神崩壊をする過程を、読者が追体験するという一貫した物語が縦糸としてあり、最初から最後まで興味が失せることはありませんでした。
2021/03/30
ハルクイン
おもしろかったけど、なんなんだろうこれは。奔流にのみこまれているうちに読み終わってしまった。現実と幻想をふらふらとする視点人物に引きずられてしまう。続編で更なる混沌らしいテンダーランドが気になるところ。
2016/01/04
enyo
アフリカで出会ったラウツカ族と、そこで経験した超常体験からなる前編と、帰国後現実が壊れていく後編- とにかく怪奇で何がなんだか分からなくなる😅それでも読めてしまう、まさに怪奇なストーリーでした 多分半分も理解できない(笑)
2024/11/14
にく
ミステリかと思って読んだのですが、これはいわゆる幻想小説ってやつですかね。気がついたら読み終わっていた…。現実か妄想か、主人公と共にどんどん「向こう側」へ引きずられていくような読書感。すげぇ。藤木凛、初でしたが、ハマりそうな気がする…。
2010/05/06
PSV
これが10年も前に書かれた作品だとは…。一人の男の転落と、同時進行しながら描かれる人間とコンピュータの関連が、なんともイヤな二重螺旋を描く。 80点
2009/11/08
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