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亡国のイージス 上 (講談社文庫)

亡国のイージス 上 (講談社文庫)

亡国のイージス 上 (講談社文庫)

作家
福井晴敏
出版社
講談社
発売日
2002-07-16
ISBN
9784062734936
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亡国のイージス 上 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

koba

★★★★★ ^_^

2014/02/22

miyumiyu

在日米軍基地で起こった未曾有の大惨事をきっかけに、国家間の策謀に巻き込まれた護衛艦「いそかぜ」。宮津、仙谷、如月、溝口から目が離せない。最初のほうは難しい専門用語の説明が多く、遅々として進まなかったが、航海が始まってからは息をもつかせないノンストップ。「よく見ろ、日本人。これが戦争だ」の言葉に戦慄が走る。「あんただけには信じてもらいたかった」と言って消えた如月の行方は?急いで下巻へ。

2017/09/23

ミカママ

あまりの登場人物の多さと、内容の難しさに七転八倒しながらやっと読み通す。こういう作品は映画を先に観ちゃったほうがいいかも。そうすればなじみのある役者さんたちが勝手に、作品中セリフを言ってくれるだろうし。誰が善人で誰が悪人なのかがどんでん返ししたのがうれしかった。上巻を読み終わった今、筋書きがある程度読めてきたので(ラスト、読者的にはどうなるのが理想的か)一気に下巻に行きます!

2013/07/15

ハタ

「守るべき国の形も見えず、いまだ共通した歴史認識さえ持ちえず、責任回避の論法だけが人を動かす。国家としての顔を持たない国にあって、国防の楯とは笑止。我らは亡国の楯。偽りの平和に侵された民に、真実を告げる者。」福井氏の本は「戦場のローレライ」以来久々となりましたがノンフィクションに肉薄した設定が重厚なストーリーラインを支えていて、今回もとても興味深く読み進める事が出来ました。個人的醍醐味はやはり人間関係のやりとりで、命をかけた信念・憎悪・愛が絡む登場人物達のやりとりは何か心揺さぶられるものを毎回感じます。

2016/05/02

Willie the Wildcat

故国を憂う心。心底は同じも、打開への手段に差異。交錯する恨み、妬み、焦燥。冷徹さと冷静さ、心を捨てる覚悟と実践。”腐敗臭”。イージスの意味と、矛盾する国防戦略の必要性と国民の問題意識。行が「自身の意思」を問う場面が印象的。国家、組織、社会、そして個々人に問う。宮津と行の初めての”交錯”と”再会”が意味深。仮面を脱いだ宮津とヨンファに対峙する政府、そして行。「人柱」とは、両サイドに適用する気がする。嫌な言葉だ。下巻、結果そのものではなく、結果の齎す変化が楽しみ。

2017/07/15

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